LifeStyleライター

役立つ生活の知恵を発信しています。

沖縄のポピュラーなご当地飲料といったらルートビアとミキ&ゴーヤビール。

calendar

みなさんは沖縄旅行に出かけると必ず飲む飲み物ってありますか?

オリオンビール? 泡盛?

私は両方とも大好きなので、沖縄に行くと毎日のように飲んでいます。

では、お酒を飲まない方とかお子さんが飲める本土ではあまり馴染みは無いもの、沖縄ではのポピュラーなご当地飲料とは。

そんな、沖縄に行ったら試してみたい代表的なふたつの飲み物をご紹介したいと思います。

スポンサーリンク

沖縄と言ったらやはり有名なのがルートビアです。

沖縄のご当地飲料と言ったら、まず思いつくのはルートビアという方も多いことと思います。

沖縄ではかなりポピュラーな飲み物で、ビアとついていますがノンアルコールの炭酸飲料。

そもそも、ビアという英語は発酵性飲料を示す言葉なので、アルコールが入っていなくてもビアなのです。

飲んだことがある方も多いと思いますが、その味は絶対忘れることができないような独特な味です。

よく言われているのが「湿布薬のような味」。

言い得て妙です。

実際に湿布薬を飲んだことはありませんが、間違いなくその味です。

そんなまずいものをなぜ飲むの、というご意見もあると思いますが、一口目はそう思ってしまうものの、何口か飲んでいるうちになぜかクセになってきて、美味しいと思うようになってしまうのです。

そのルートビア、誕生したのは19世紀のアメリカ。

ベースとなったのは、植民地時代のアメリカで薬草などを使って作ったビールのような飲み物と言われています。

その後、19世紀になって消炎などの効果を持つ薬草サルサパリラの茎や根を主成分にバニラ、ホップ、樺の木の皮、リコリスなど数種類の薬草を加えて作った、現在のルートビアの原型ともいうべき物が考案されました。

そのときは飲み物ではなく薬として作られたそうです。

ちなみに、この材料の中の樺の木の皮にサリチル酸メチルの成分が含まれているらしく、それが湿布の匂いがする原因なのです。

薬だったルートビアを飲み物として一般に発売されるのが1893年のこと。

薬剤師のチャールズ・ハイヤーズが1876年に行われた博覧会で紹介し、人気を博したルートビアを17年後にビン詰にして売り出したのが最初です。

名前の「ルート」といのは「根」を表す単語で、薬草などの「根」を使っていることから。

そこに発酵性飲料を表す「ビア」がついたという説と、禁酒法時代に「国道」=「ルート」でも飲めるノンアルコールの「ビア」という説があるようです。

そんなルートビアを沖縄で飲もうと思ったら、まず思いつくのがA&Wレストラン。

こちらの創設者のロイ・アレンも元は薬屋でした。

A&Wのルートビアは、そもそもアレンが病気の友人のために調合した薬としての飲み物でした。

それを甘く飲みやすくしたものが仲間内で大人気となり、町のジューススタンドで売られるようになり、こちらもルートビアという名前で一般に広がっていったのです。

ちなみに、A&Wのことを「エンダー」と言うのは、アメリカ人の「エィアンダビュー」からのようです。

1972年に日本に返還されるまでアメリカの統治下だった沖縄に、アメリカ伝統の飲み物であるルートビアが強く根付いた理由はわかりますね。

もうひとつ沖縄ご当地飲料は日本伝統の味です。

アメリカルーツのルートビアに対して、沖縄に根付いた日本の伝統的な飲み物にそのルーツを持つのが「ミキ」です。

一言で言ってしまうとお米のドリンク。

漢字で書くと「神酒」。

神事や祭事の際に、神様にお供えしたお酒です。

そのルーツは一時期話題になった、米を噛んでそれを吐き出したものを発酵させて作る「口噛み酒」というもの。

さすがに今の時代だと口噛みはしませんが、それが発酵する前のノンアルコール状態の飲み物がミキというわけです。

なので、お酒がルーツと言ってもミキはノンアルコール。

原料はお米や麦、砂糖を使った発酵飲料です。

基本となる原料の他に加えられる材料によって違うのですが、基本は薄茶色で少しとろみのある液体です。

味はというと、ちゃんと穀物の味がして甘くて美味しい飲み物。

甘酒の味に似ています。

近年、ライスドリンクは認知されるようになったので、飲んだことがある方もいらっしゃると思いますが、ライスドリンクを濃いめにした感じの味です。

まぁ、原料がお米なので似た味なのは当然ですね。

こちらはスーパーやコンビニなどに普通に置いてありますので、沖縄を訪れたら是非一度試してみてください。

私は泡盛にミキを入れて、炭酸で割ったミキ割り、けっこう好きだったりします。

ちなみに奄美諸島にもミキがあって、そちらはお米やお芋などを原料にして乳酸発酵させたものです。

他にも沖縄ならではご当地飲料がたくさん。

ルートビアやミキ以外にも実はたくさんの沖縄でポピュラーな飲み物があります。

有名なところでは「さんぴん茶」と「うっちん茶」。

両方とも沖縄では普通に飲まれているお茶で、「さんぴん茶」はジャスミン茶、「うっちん茶」はウコン茶のこと。

「さんぴん」というのは、中国語の「香片(シャンピエン)茶」から、「うっちん」は「ウコン」の沖縄弁からきているようです。

他にも乳飲料やらジュースやらいろいろありますが、私がルートビアやミキ以外にお勧めしたいのはヘリオス酒造のゴーヤビール。

沖縄のビールというとオリオンが有名ですが、他にも何社かビールを作っていて、中でもこのゴーヤビールはかなりのオススメです。

ビールの苦味の中にゴーヤの苦味が少し感じられて、すっきりさっぱりの美味しいビールです。

「ゴーヤドライ」という名前で売られていますので、お見かけの際は是非飲んでみてください。

ヘリオス酒造のビアレストランが国際通りにありますので、そちらで味わうのもいいと思います。

ハマりますよ。

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

コメントを残す