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沖繩で「持ち帰り禁止」、「触るの禁止」、「拾うの禁止」な意外なもの。

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いよいよ夏休み、旅行に出かけたり帰省する方も多いことでしょう。

行きも帰りも混雑するのはわかっているのですが、それでもせっかくの長いお休み、どこかに出かけたくなるものです。

で、そんな旅行や帰省で欠かせないのが、友人や会社などへのおみやげ。

出かけた土地の名産品だったり、そこでしか売っていないものだったり、それはそれで選ぶのも楽しいものです。

どうせなら、なかなか手に入りにくいものの方が喜ばれますからね。

そんなおみやげですが、お土産屋さんや空港などで売っているものを買う場合が多いと思いますが、値段が多少高めだったり、通り一遍のものが多いのも否めません。

そこで、現地の人が普通にいくスーパーなどで、その土地ならではのものを探しておみやげとして買ったりするわけですが、なかには普通に売っていたりするものでも持って帰れないものがある場所があるのです。

ご存知の方も多いと思いますが、夏休みの旅行でも人気の沖繩がそうです。

実際に、スーパーや市場に普通に並んでいたり、沖繩の方が普通に買っているものでも、本土への持ち帰り禁止のものがあるのです。

それだけではなく、思い出や記念にと海岸で拾ったり、散歩の途中で捕まえたりしたものも持ち帰り禁止のものも。

中には絶対触っちゃダメ、という生き物もいます。

沖繩旅行を計画しているという方は知っておきましょうね。

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沖繩の代表的な作物、紅イモも沖繩県外への持ち出しはできません。

沖繩の空港やスーパー、お土産屋さんなどで「沖繩から持ち出せません」と書かれた張り紙を見かけることがあります。

そこに書かれてるのが「サツマイモ(紅イモを含む)」、「カンダバー(サツマイモのの葉、茎)」、「ウンチェーバー(ヨウサイ 空芯菜)」、「アサガオの仲間」、「カンキツ類の茎、枝、葉」、「カレーリーフの茎、枝、葉」などといったもの。

聞きなれない植物も多いですが、なんといっても沖繩の名産品で有名な紅イモが持ち出せないというのは少し驚きです。

ではなぜ持ち出せないか。

これは本土から海を隔てた沖繩ならではの事情から。

持ち出し禁止に指定された植物には同種類の植物に被害を与える害虫や病原菌が寄生していて、それを本土に持ち帰ることによって全国に被害が広がるのを防ぐためなのです。

また、沖繩の久米島は指定植物についている害虫のアリモドキゾウムシという昆虫の絶滅が確認されたこともあって、同じ沖繩県内なのですが本土同様、沖繩本島からのそういった植物類の持ち込みが禁止されているようです。

沖繩、と言いましたが、同じ害虫や病原菌に感染している恐れのある植物があって、それらの持ち出しが禁止されているのは沖繩県だけではなく、奄美群島、トカラ列島、小笠原諸島なども同様です。

そちらの方面に旅行を計画されている方も気をつけてくださいね。

ただ、こういった植物も加工品や、植物防疫事務所で消毒してもらったものであれば持ち出し可能となるようです。

消毒は無料ですが、少々時間がかかるようですよ。

持ち出しだけではなく、触ってもいけない生き物もいるんです。

お子さんが虫取り網を持っている姿、夏休みのお出かけのシーンでよく見かけます。

私も子供時代虫を捕ったり、魚を捕ったりするのが大好きでした。

出かけた先で、日頃見かけることが少ない虫などを探すわけですが、沖繩に出かける場合は植物だけではなく、虫などの生き物にも持ち出し禁止のものがあるので要注意です。

前に、持ち出し禁止の植物は害虫の存在というのがその理由と述べましたが、当然のようにその害虫の持ち出しは禁止です。

アリモドキゾウムシ、イモゾウムシ、サツマイモノメイガ、アフリカマイマイというのが指定されている害虫ですが、こういったゾウムシはかなり小さいし、わざわざガを捕まえて持って帰ろうという人はいないと思います。

しかし、この指定されているこの四種類の生き物で、本土では見ることがなく、大きさも形も迫力があって、つい捕まえて、なんなら持ち帰って飼いたくなってしまうような生き物がいるのです。

それがアフリカマイマイ。

その名の通りカタツムリの一種です。

大きさは10〜20センチ、見慣れない細長い巻貝状の殻を持っていて、「見かけたら、なんだこれ、って」興味を持ってしまいます。

しかし、これが捕るなんてもってのほか、触るのも絶対ダメというかなり危険な生き物なのです。

実際に沖繩では「絶対触ってはいけないカタツムリ」と言われるほどです。

それはこのアフリカマイマイが野菜などの葉を食い荒らす害虫であるだけではなく、体内に広東住血線虫という寄生虫を宿しているから。

この寄生虫が体内に入ると脳髄膜炎を引き起こし死亡する可能性さえあるのです。

アフリカマイマイを触った手でものを食べたり、手に傷があったりすると、そこから感染する恐れがあります。

ちなみに這った跡ですら触ってはいけないそうです。

怖いですね。

お子さんなどはカタツムリが好きな場合が多いですから、特に注意が必要です。

子供でなくとも、実は私も一度見つけて触ってしまいました。

見慣れないものは不用意に触ってはいけません。

ちなみにみんな大好きなカブトムシの一種で、沖繩に生息しているサイカブトも持ち出しは禁止のようです。

実は、貝殻も珊瑚もビーチグラスも許可なく拾ってはいけません。

持ち帰り禁止の植物や生き物以外でも、ちょっとびっくりすることがあります。

それは、海岸にある貝殻やサンゴのかけら、ビーチグラスでさえ、黙って拾って持って帰ってはいけないのです。

沖繩の海に行ったら、間違いなく持って帰ってしまうものですよね。

私も持ち帰りました。

実はこういったものは、持ち出しが禁止されているのではなく、海岸線保持の観点から「海岸の管理者の許可なく拾ってはいけない」とされているのです。

つまり、海岸を管理している自治体などに許可を得ないと貝拾いもできないということです。

違反すると「罰金200万円、懲役3年以下」という罰則が。

まぁ、実際は記念に少し持って帰るぐらいは黙認されているようですが、これが多量だったり売買目的だったりすると、逮捕されてしまうようです。

楽しい旅ためにも禁止事項は守りましょう。

植物に生き物、貝殻も、持ち出せなかったり、絶対触ってはいけなかったり、拾ってさえいけなかったり。

沖繩にはいろいろと「してはいけない」ことがあるのです。

楽しい夏休みを過ごすためにも、そういったタブーを破ることはやめましょうね。

 

 

 

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