こんにちは。韓国出身のジウンです。
今回は「韓国の定年」について話したいと思います。
韓国は定年が日本と比べて早くて、個人的には普段よりかなり気にしている話題です。
早いといっても、韓国で過去にも終身雇用が主流だった時期は特になかったので定年は大した意味を持っていません。
そのため、定年と共に退職・引退の傾向を紹介します!
定年は老後に直接に繋がるのはもちろん、今の生活にも大きな影響が及びます。
私は引退について考えるのが早くて損することはないと思います。
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法律・社会的規則と人々の定年への認識
まず、企業規則で定年はだいたい55-60歳と収まっています。
一方、最近勤労基準法上の定年年齢が改正されて法定定年は60歳になり、企業規則も改正を避けざるを得なくなりました。
高齢化が非常に早い速度で進んでいる社会環境を考慮して、そのうち65歳まで上げる準備をしている段階です。
そのため「定年が早い」とははっきり言いにくいですが、公務員以外の一般企業では企業規則が定年を
保証するわけでもないし、定年まで働く人は少ないです。
退職が早いので実質的に定年が早いとみなされると思います。
一般企業で勤めている韓国人の中に自分が定年を迎えると思う人はほぼいません。
定年を迎えることより退職が先なのです。
法令改正に従って社会環境が徐々に変わることを期待していますが、今の段階では定年にこだわる人は少ないです。
「名誉退職」ってなに?名誉退職の明と暗
青雲の志をいだいて入社して、役員まで上がれるのはわずかひと握りです。
出世コースから離れてしまうと、少しずつ退職を考えざるを得ません。
そのためそろそろ別のことがしたいか、自分が役員まで上がれないと判断するとこの段階で「名誉退職」を選択します。
名誉退職は規則で定まった定年より早く退職する制度で、日本の「早期退職制度」とほぼ同じです。
名誉退職の場合、普通の定年退職より多い退職金が与えられるし、慰労金ももらえるので自己希望者も少なくないです。決して珍しいことではないのです。
韓国は就職難が激しいので退職を決めるのはかなりの覚悟が必要な決断に違いないです。
でも会社から進められるより、自ら申請すると退職条件が良くなり、手続きもスムーズに終わるのでどうせやめるのなら
早い方がいいと思われます。
使い方と事前支度によってはいいチャンスにも悪運にもなる人生の転換点です。
定年後の生活はどうか?
退職する人が一番多い年齢層は40-50代です。
家庭的な側面では子供がだいたい学生で、一番出費が多い時期でしょう。
そういうわけで、国民年金をもらえる年になるまでしのぐために再就職するか、貯金を崩す生活をせざるを得ないです。退職後に再就職など生活が苦しくなる場合も多く、社会問題でもあります。
一方、名誉退職を踏み台にして華やかな人生第二幕を挙げる人もいます。
40-50代だとバリバリ働ける年齢なので、退職金を頭金にして企業を立ち上げサラリーマンでは手が届かないほどの
収入を上げる人も少なくないです。
結局、定年後の生活は両極化が激しいとも言えます。
早い定年をどう迎えるか
まず、韓国の大概のサラリーマンは規則上の定年まで働くと想定してないです。
そのため国民年金とは別に私金融機関の年金商品が数えられないほど多く、実際加入している人が多いです。
ちなみに老後の心配が大きい私は社会人1年目のとき既に加入しました。
そして老後の不安はお金だけではないです。
退職後、念願の自由時間を手に入れたものの気楽に休めるのはわずか数ヶ月だそうです。
仕事から解放され、いきなり与えられた自由に慣れずすることもなくしたいことも忘れてひたすらテレビの前で時間をつぶす中年が多いです。
人が生きて行くためにはそれなりのやる気が必要なのです。
私のお父さんは私が子供の時から「人生第二幕、あなたの世代は第三幕まで準備すべきだ」と言っていました。
これはお父さん自身の信念でもあって美術や音楽などしたいことが多いのに現実的に手が回らなくて悔しがる私への
アドバイスでした。
若い頃叶えられなかった夢が人生の新しい原動力になるということです。
実際、先生になるのが叶わなかった夢だったお父さんは早期退職後資格を取って今は大学院の教師になって
いつよりもいきいき暮らしています。
さらに10年、20年後が楽しみだというお父さんには衰えが見えないです。
韓国の定年が早い傾向についてのまとめ
- 定年の法令・社会的規そくと人々の認識のズレ
- 名誉退職って、名誉を持てるものか
- 定年退職した後の生活はどうか
- 厳しい社会環境の中定年をどう迎えれば良いか?
平均寿命が上がることに従って老後の生活や福祉が大きい課題になり、自然と定年に影響が及んでいます。
法令改正に従って社会環境も改善されると期待していますが、あまり甘く考えられません。
定年や老後を心配しすぎるのも問題ですが、今を大事にしながら将来を忘れない態度で生きていきたいと思います!

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