いよいよ夏休みが近づいてきました。
新幹線だったり飛行機だったり、お出かけを予定されている方も多いと思います。
もうチケットの手配も済んでいる時期ですね。
そんなチケットですが、新幹線の場合はA~Fなどときちんとアルファベット順に並んでいますが、飛行機を利用すると「あれ?」と思うことはありませんか?
私も夏に沖縄旅行に出かけることが多いのですが、毎回「なんで?」と思うことがあります。
飛行機を利用なさった方ならお分かりになると思いますが、座席番号がA、B、C、D、E・・・ときちんとアルファベット順ではないのです。
私がよく乗る飛行機ではほとんどがACDEGHKという順番になっています。
B、F、I、Jはいったいどこへ行ってしまったのか、なぜそんな並び方になったのか。
またエコノミークラスは「E」ではなく「Y」、ビジネスクラスは「B」ではなく「C」。
なにかおかしくありませんか?
そんな飛行機のアルファベットにまつわる不思議、ちょっと知りたいと思いますよね。
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飛行機の座席には決まりごとがありました。
飛行機の座席配置というのは、その機体の大きさによって様々です。
私が一番利用することが多い飛行機は2席−3席−2席の並びになっているものです。
それ以外にも、3席−3席−3席とか、2席−4席−2席、3席−4席−3席となっている飛行機もあります。
で、様々な飛行機の座席をみてみると、必ずアルファベットがとんでいるのです。
3席−3席−3席の場合はABC―DEGーHJK、2席−4席−2席の場合はACーDEFGーHKといった具合。
あれ、BもFもJもありますね。
実は、私がいつも利用している飛行機にそういった席が無かっただけで、大きい飛行機になれば、ちゃんと存在していたのです。
ただ存在はするものの、この席順を示すアルファベットの使い方は航空会社によっても違っているそうです。
では、なぜそんな風になっているのか?
前出の席順を示すアルファベットの並びを見て、なにか気がつくことはありませんか?
まず、Iというアルファベットが使われてはいません。
これは、どの航空会社についても同じです。
なぜか?
勘のいい方はお分かりになると思いますが、その理由は数字の1と紛らわしいから。
たとえば、「11I」、なんか見にくいですね。
なので、飛行機の座席にはIというアルファベットは使われていないのです。
それともうひとつ。
どのような配列になっていたとしても、すべての座席はAからKまでということ。
これは、飛行機の座席は「進行方向左の窓際の席がA、右側の窓際の出来がK」と決められているからなのです。
それと同時に、「進行方向左側の並び席の通路側がC、右側の並び席の通路側がH」、「中央並び席は進行方向の左の通路側がD、右の通路側がG」という決まりごとがあるのです。
前に記した席順のアルファベットを見てください。
たしかに窓際はAとK、通路はそれぞれCとD、GとHに挟まれています。
なので、各航空会社ではIを除いたAからKまでのアルファベットを席の並びとそのルールに合わせて決めているというわけです。
ただ、日本航空が所有する DC−10型機だけは、2席−5席−2席という座席配置なので、AB―CDEFG―HKとなっているそうです。
これだと通路がBとCに挟まれたスタイルになっていますが、ルールに合わせてCとDを使うとAC―DEFGH―JKとなってしまい、結局は右側の通路がHとJに挟まれる、という状態になってしまうからです。
座席はAからKまで、というルールから生じた例外というわけですね。
座席もですが、エコノミーが「Y」でビジネスが「C」、おかしくないですか?
座席のアルファベットの不思議に関しては「ルール」が存在しているというのはわかりました。
と、飛行機に関してアルファベットで表示されるものがもうひとつ。
それは乗るクラス。
私はいつもエコノミークラスですが、チケットに書かれているクラスの欄には「Y」の文字。
エコノミーの「E」ではありません。
ほとんど乗ったことはありませんが、ビジネスクラスの場合も「B」ではなく「C」。
なんとなく分かりにくくて不思議です。
普通に「E」と「B」でいいのにと思ってしまいます。
あまりにもかけ離れた世界なので忘れていましたが、もうひとつのクラス、ファーストクラスは、そのまま「F」と書かれているようです。
ではなぜエコノミークラスとビジネスクラスだけが頭文字ではないのか。
エコノミークラスに関しては、「E」とするとファーストクラスの「F」と紛らわしいという説や、ファーストクラスが「F」なので、その前のアルファベット「E」を使うのを避けたという説があります。
それで、止むなく「ECONOMY」の最後の「Y」が使われたということです。
またビジネスクラスの「C」ですが、こちらは最初にビジネスクラスを設定したパンアメリカン航空が設定当初に、「ファーストクラスとエコノミークラスの間の快適な席」という観点から、快適な海の旅を提供する「大型帆船」の意味を持つ「CLIPPER」という単語を使い「クリッパークラス」と呼んでいたからとされています。
なので、今でも「クリッパー」の「C」が使われているというわけです。
おまけに飛行機の窓の上についている三角マークのお話。
アルファベットではないのですが、飛行機に乗ったとき窓の上についている小さな三角のマークに気づいた方もいらっしゃると思います。
これは、離陸前に機長などが翼の状態を覗いて確認するための場所を示したもの。
つまり、そのマークが付けられている窓は飛行機の翼が見える窓、ということなのです。
夏休み、飛行機に乗る機会がありましたら、この三角マークを探してみるのもいいのではないですか。
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