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「未明」、「夜半」、「明け方」、「夕方」、いったい何時頃のことなの?

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天気予報やニュースなどを見ていると「朝のうち」とか「未明」、「夜半」などという言葉を耳にすることが多いと思います。

そんなとき、だいたいこれぐらいの時刻なんだろうな、と曖昧な感じで聞き流してしまっていますが、では実際に「何時頃なの?」と聞かれたら、きっと言葉に詰まってしまうはずです。

たしかに、私たちの日常会話では普通は「未明」や「夜半」などという言葉は使いませんね。

天気予報やニュースの世界だけで使われるそんな時刻を表す言葉。

実際には何時頃に当たるのでしょうか?

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「未明」とだいたい同じ時刻なのは「夜半」ではなく「夜半過ぎ」。

まず、天気予報やニュースで使われているそういった言葉ですが、これは気象庁で決められたちゃんとした用語なのです。

気象庁のホームページを見ると「時に関する用語」として、年単位、月単位で制定された用語が載っています。

たとえば、よく聞く「平年」という言葉には「平均的な気候状態を表すときの用語で、気象庁では30年間の平均値を用い、西暦年の1位の数字が1になる10年ごとに更新している。」(気象庁ホームページより)というのがあって、それによると次に「平年」の値が更新されるのは2021年ということになりますね。

これは「年の用語」ですが、その用語集の中に「一日の時間細分の用語」というのがあるのです。

見てみるとこれが結構な用語数で、その意味合いや時間帯も様々。

たしかに日常的には使わない言葉も多く存在しています。

それによると、天気予報などでよく聞く「未明」という言葉が表す時刻は「午前0時から午前3時頃まで」とされています。

時刻ではなく時間帯のことなのですね。

なるほど、ここで「未明」の時刻というか時間帯がわかったわけですが、実は同じ用語集に、この「未明」の時間帯にとても似たものがあるのです。

それが「夜半過ぎ」。

こちらも耳慣れた言葉です。

で、この「夜半過ぎ」が表すのが「午前0時のあと、2時間ぐらい」。

2時間ほど「未明」と同じ時間帯を指しています。

「夜半過ぎ」があるのですから、当然「夜半前」という言葉も存在します。

こちらの表す時間帯は「0時の前、2時間ぐらい」。

また「夜半頃」というのもあって、「0時の前後それぞれ1時間くらいを合わせた2時間くらい」となっています。

かなり細分化されていますね。

そんな「夜半過ぎ」、「夜半前」、「夜半頃」という言葉の基礎となっているのが「夜半」。

私は「過ぎ」、「前」、「頃」という後置詞が付くということから、「夜半」というのは「午前0時ちょうど」のことだろうと思っていました。

でも、用語集によると、実は「夜半」というのは「午前0時の前後それぞれ30分くらいを合わせた1時間くらい」とされています。

ちょうど0時のことではなかったのですね。

ざっくりと整理してみると「夜半過ぎ」が「午前0時から午前2時」、「夜半前」が「午後10時から午前0時」、「夜半頃」が「午後11時から午前1時」、そして「夜半」は「午後11時半から午前0時半」ということになるのです。

ちなみに、最近ではこの「夜半」という言葉は一般的に使用されている言葉ではないということで、使用しないということになっています。

代わりに実際の時間帯や「夜遅く」などという表現に言い代えられているようです。

普段思っているのとちょっとニュアンスが違う時間帯の表現が。

「未明」や「夜半」といった午前0時を基準とした時間帯の表現に関しては分かりましたが、用語集の中には私たちが思っている時間帯とちょっと違った表現があるのです。

まず「明け方」。

こちらは午前4時とか5時とか、夜が明ける頃の時間帯と思っていましたが、実は「午前3時頃から午前6時頃まで」のこと。

午前3時といえば、夏でもまだ真っ暗な時刻ですが、それでも「明け方」ということになっているのです。

また、同じように私たちの意識と違ったイメージなのが「夕方」。

こちらは「15時から18時頃まで」。

やはり、私たちにとっては午後3時というのは夕方という意識はあまりありません。

「明け方」は午前4時から、「夕方」は16時から、でもいいような気がしてしまいます。

ちなみに、天気予報などでは時刻の呼び名に24時間制を、報道などでは午前、午後をつけた12時間制を使っているようです。

気をつけて聞いてみたいと思います。

天気予報や報道では聞かないけれど時間帯が気になる言葉もありますね。

同じ時間帯を表す言葉で、天気予報や報道などではあまり聞かないけれど小説や映画でよく聞く言葉があります。

「黄昏時」(たそがれどき)。

なんとなくお分かりになると思いますが、これは太陽が沈んであたりが暗くなり始めた時間帯を表す言葉です。

今でいうと午後5〜6時頃でしょうか。

その語源は、日が沈んで暗くなり、人の顔が見にくくなって誰なのか分からなくなる=「誰そ彼」(たそかれ)から来ていると言われています。

この場合の「彼」は「人」という意味です。

源氏物語にもこの時間帯を表す「たそかれ」という言葉が使われています。

それが「たそがれ」という読みに変わっていったのです。

で、この「黄昏時」と同じ時間帯に使われるのが「逢魔時」(おうまがとき)。

お聞きになったこともあると思います。

こちらは「大禍時」と書かれる時もあって、どちらにもおどろおどろしい字が使われています。

電気もなく明かりもなかった昔は、太陽が沈むとまさに闇の世界。

常世の扉が開き、暗闇に紛れ魑魅魍魎が跋扈する時間帯と言われていて、そういった妖怪や魔物に出会ってしまうという意味から「逢魔時」と言われたのです。

また、暗くなると「なにか大きな禍が起きてしまうのでないか」という闇への恐怖心から「大禍時」という字が生まれたのかもしれません。

ちなみに、夕方と同じく暗い明け方にも呼び名があります。

聞きなれない言葉ですが「彼誰時(かはたれどき)」。

こちらも「黄昏時」と「暗くて誰だか分からない」という意味は同じです。

夕方は「誰なの彼は」、明け方は「彼は誰なの」という感じですね。

時間帯や時刻を表す独特な表現。面白いですね。

「未明」、「夜半」、「夜半過ぎ」、「夜半前」、「夜半頃」、「黄昏時」に「彼誰時」。

日本独特の時間帯を表現する言葉には面白いものがいろいろあります。

「何時に」とか「何時何分に」といった直接的な言い回しよりも、なぜか風情を重んじる「日本の言葉」という感じがして私は好きですね。

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