ゲームの中で使うと体力を回復してくれる万能の薬「やくそう」。ご存知の通り、元となったのは私達の身近にあるハーブ達ですね。
料理の味付けや風味付け、はたまた本当の薬剤の成分として、今日もどこかでハーブは人の役に立っています。
そんなハーブですが、近頃の日本では美容やリラクゼーションの道具として注目を集めています。中でも一番手頃に使われているのはハーブティーではないでしょうか。
カモミール・ペパーミント・ルイボスなどなど、様々な種類のハーブティーがありますが、これらが一体どんな効果や用途があるのか、ぱっと見ではわからないですよね。
それぞれのハーブを目的で使い分けてみたいですが、有名なものにはどんな違いがあるのでしょう?
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目次
人気の5つのハーブティー
ローズヒップ - ビタミンCが豊富
バラの果実とハイビスカスでブレンドされたハーブティーで主にビタミンC・E、鉄分や水溶食物繊維などを含んでいます。肌の美容に最適なハーブティーといえますね。特に元となる果実に含まれているビタミンCの量はレモンの約20倍あると言われています。
とはいえよくあるティーパックタイプのものだと果実はなかなか食べづらいので、普通に飲むだけでも十分な効果があります。専門店ではクラッシュタイプという果実も食べれるものも存在します。
カモミール - リラックス効果以外にも、胃腸の調子を整えたり花粉症や鼻づまりに効く
カモミールといえばリラックス効果が一番有名なのですが、それ以外にも神経を鎮めることで安眠効果があります。
さらにカモミールの中には炎症を起こすヒスタミンという成分を抑える効果があります。このためホットカモミールティーを飲む時にその湯気を吸いこむと、鼻の炎症を鎮めてくれます。これによって花粉症や鼻づまりの症状を抑えてくれるわけですね。
ほかにもアズレンという成分も炎症に作用し、膀胱や気管支の炎症を抑える働きがあります。これは口の中にも有効で、口腔内の炎症、つまり歯周病の予防になり口臭防止にもなります。
最後にカモミールは「マザーハーブ」とも昔から呼ばれ、女性特有の痛みや冷えの症状を軽くする効果があります。
ペパーミント - おなじみの爽やかな香りでリフレッシュ効果と鎮静効果
ガムに歯磨き粉など、ハーブに詳しくない人でも知っている人が多いであろうミント。その中でも最もメントール(スッキリする成分)が多いミントがペパーミントです。ヨーロッパでは古くから本物の薬草として利用されていました。
そのハーブとしての効能は、まずリフレッシュ効果。上での通りペパーミントに含まれるメントールには神経系に作用する効果があり、
鼻から体内に入ると脳内のドーパミン濃度が増えリフレッシュ効果や集中力の向上・気力の回復・精神の緊張緩和などの効果があります。
メントールにはまだまだ効果があり、ガムや歯磨き粉の香りに選ばれる理由の口臭予防効果、さらに痛みを抑える鎮痛効果があります。これは痛みを発生させる物質を抑える効果のある分子(オピオイド受容体)に働きかけ、体が痛いと思う前にその原因を抑えてくれます。
このため頭痛・生理痛などを和らげることが出来ます。この鎮痛効果は肌に塗っても効果があり、湿布などがスーッとするのは、メントールも含まれているからなのです。
ほかにもペパーミントは二日酔いや船酔いなどの悪酔いや胸のむかむかにも効きます。
ルイボス - 肌を若返らせるアンチエイジング
南アフリカ生まれのルイボスティーは近年美肌効果が注目されているお茶です。その中に含まれているSOD(スーパーオキシドジムスターゼ)という成分は体を老化させる活性化酸素を取り除く効果があります。
これは老化を防ぐ効果があり、女性ホルモンといわれるエストロゲンの分泌促進も期待出来ます。
さらにルイボスティーに含まれる亜鉛やミネラル・ポリフェノールなどの成分は卵子の質の向上効果があります。つまり妊娠しやすい身体を作ってくれるのです。ルイボスティーはノンカフェインなので、妊活中の女性にオススメしたいハーブティーです。
レモングラス - トムヤムクンでお馴染みのレモンに似た香りのハーブ
アジアやカリブ料理、またはタイのトムヤムクンなど料理に使われることも多いのがレモングラスです。
ハーブティーとしての効能は殺菌効果が有名で、感染病などの予防としても古くから伝わっています。その殺菌効果は感染病以外にも風邪や体内のウィルスにも作用するので、風邪などの引き始めにレモングラスティーを飲んでおくと症状を軽くすることが出来ます。
他にも頭痛にも効いたり、食欲不振や胃が重たい時などにも胃を整える効果があるので、胃の調子を良くしてくれます。
ハーブティーの美味しい淹れ方は?焦らず簡単に!
ハーブティーの効能がわかっても、上手く淹れられないとお茶として楽しむことが出来ませんよね。とはいえいきなりポットで本格的に………なんてやってもハードルが高いもの。まずは一番簡単なティーパックのハーブティーに挑戦してください。
その時のコツは、カップに蓋をして3分待つ。たったそれだけです。ハーブティーは味もそうですが、一番楽しみたいのはやはり香りですから、香りがじっくり染み出すまで待つのが一番美味しい淹れ方なのです。

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