朝に目が覚めたら二日酔いで~とか、仕事に熱中していて、ふとしたらズキッとして~などなど、頭痛というのは日常でも頻繁に起こるものですよね。
人によって急に痛んだり、定期的に起こったり、場所や痛み方が違ったりと千差万別ですが、その原因は一体どこから来てるのか、自覚している人は少ないのではないでしょうか。放っておけば治る、と思っている人もいるかもしれません。でも原因がわかれば対処もしやすいし、治す方法も実はあったりもするんです。
スポンサーリンク
軽くみてはいけない!危ない頭痛もある
多くの人が経験する頭痛ですが、ありふれたものだからといって油断してはいけません。まず最初に言っておきたいのは、「本来脳が痛いということは命が危ないということ」です。
もちろん日常で起こる頭痛というのはほとんどが気にするまでもない頭痛かもしれませんが、本当に極稀に命に関わる症状、例えば、
- くも膜下出血(脳動脈瘤という血管が突然破裂して起こる病気)
- 脳出血(脳の動脈が切れて血液が脳を圧迫してしまう病気)
- 髄膜炎(感染症による病気)
- 脳腫瘍(脳に腫瘍が出来てしまう病気)
などなど、頭痛がサインとなって教えてくれる病気も多数存在します。決して甘く見てはならず、取り返しのつかないことになりかねません。
普段と違う急激な頭痛や段々痛みが酷くなる頭痛に関しては、違和感があったらまず自分でどうにかしようとするのではなく、近くの病院や救急車をちゃんと頼りましょう。
日常で起こる頭痛の対処法は?主な4つの種類とそのケース
上で書いたことを踏まえた上で、日常的に起こる頭痛(二日酔いや寝不足など)にはどう対処するのが良いのでしょう。これはその原因や、種類によって異なります。
1、片頭痛
脈にあわせズキンズキンと痛む頭痛で、主に頭の片側が痛むことが多いですが稀に全体が痛むこともあります。体を動かすと痛みが強まったり、酷い時は吐き気が伴うこともあるのでかなり辛い頭痛です。
片頭痛は何故起こるのか、詳しくはまだ解明はされていませんが主に、
- 睡眠不足
- 緊張状態からの解放されて安心した時
- 電車などの人混みにいる時
- 熱い風呂
- アルコールや特定の食べ物(アレルギー)
- 寝すぎ
- 月経
など、これらの行動が血管の拡張を引き起こし、周囲の神経を引っ張って起きてしまう頭痛と言われています。
片頭痛は前兆がある場合があり、閃輝暗点(視界に何かチラチラ・ギラギラする歯車のようなものが広がること)があったり、視野が欠けたり手足の痺れや舌がもつれて喋りにくい、生あくび、肩こりなどが起こります。
予防法としては上記の原因になる事柄を避ける・予防薬を使うなどで、痛くなったあとの処置としては、
- 仮眠をとる
- 暗い静かな部屋で安静にする(強い光や音を避ける)
- こめかみや痛む部分を冷やしたり、血管を圧迫する
- 市販の鎮痛薬を飲む
- コーヒーやお茶を飲む(カフェイン)
などがあります。
2、緊張型頭痛
緊張型頭痛は肩こりなどの筋肉の緊張から起こる頭痛で、日常的に起こる頭痛の中で最も経験している人が多いのがこの頭痛だと言われています。
痛み方としては、
- 頭を締め付けられるような痛み
- 圧迫感
- 後頭部を中心に両側が痛む
- 首や肩のこりや目の痛みを伴う
- 長く重苦しい痛みが続く
などがあります。
原因は普段の姿勢の悪さや首の骨などの骨格の歪み・首や肩のこり・目の疲れや歯の噛みあわせ・ストレスや精神的な緊張が原因と言われています。
このため普段からパソコンを長く使うデスクワークをしている人や、目を使って気が抜けないタクシーの運転手の人などがかかりやすいようです。
予防には姿勢の矯正や首や肩のこりを解消する、正しい枕を使うなど。
痛くなってしまったら、
- 入浴やこっている部分を温める
- マッサージ・ストレッチでこりをほぐす
- 深呼吸するなどリラックスする
などで回復することが出来ます。
3、群発頭痛
上の二つよりも痛いのがこの群発頭痛です。決まった時期・時間に毎日起こり、片目の奥が激しく痛み出す頭痛で、涙が出てきたり、充血が起こったり、鼻水が出てきてしまうことも。その痛みは「スプーンで目玉をえぐられる」ような痛みというので恐ろしい………
主に男性に多いと言われる頭痛です。この頭痛も未だに原因が解明されていない頭痛なのですが、脳の血管が関係しているは間違いないと言われており、こめかみのあたりの血管が拡張することで起こっているのではないかという説があります。
原因が定かではないので予防はしづらいのですが、血管が関わるのでアルコールなど血流を良くしたりするものを避けるしかありません。もし群発頭痛が起こるようになったらそれも病院など診断してもらって予防薬・鎮痛剤を処方してもらうのが一番でしょう。
また気休め程度ですが、100%酸素吸入で痛みが収まった、という事例もあるようです。
4、風邪や二日酔い
素直に諦めましょう(笑)
これらは体の正常な生体反応から起こる頭痛ですので、原因が分かっていて治れば解消する類の頭痛です。素直に風邪薬や酔い止めの薬などを飲んで安静にしましょう。

コメント
コメントはありません。