朝や仕事の合間など、口にする機会の多いコーヒー。でもドリップコーヒーを淹れる時間が無い………そんな時に、お湯を注ぐだけで手軽に飲めるのがインスタントコーヒーですが、ドリップコーヒー比べると味が美味しくない、というのはよく耳にします。
でもドリップコーヒーは美味しく淹れようとするとやはり時間が掛かりますし、実際インスタントコーヒーは本当に美味しくないのでしょうか?
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目次
美味しく淹れる5つの方法
インスタントコーヒーはそれを粉末状に作る過程で、どうしても元のコーヒーより風味や匂いがとんでしまっている、と言われています。ですが淹れ方を少し工夫するだけで、ただお湯を注いで作るより美味しく淹れることが出来ます。
1、最初にスプーン1杯の水で練る
一番有名な方法なので、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?インスタントコーヒーの粉にお湯を注ぐ前にスプーン1杯の水で溶いて練ることで、普通に淹れるより味が良くなります。
これはインスタントコーヒーの粉にはデンプンが含まれているので、ただお湯を注ぐだけだとダマになりやすくなります。
これを防ぐために、料理で片栗粉を使う時のように先に水で溶いておくわけですね。なおこの方法は他の粉末の飲み物、ココアやポタージュスープでも有効な淹れ方です。
2、お湯の温度を調節する
適当にお湯を沸かして淹れただけだと苦すぎて飲めなかった、という人はいませんか?これはお湯が熱すぎたのが原因です。インスタントコーヒーは温度が高いほど苦味成分であるカフェインが抽出されやすくなる、という性質があります。
ですのでぐつぐつに沸騰したお湯などで淹れるととても苦くなってしまうことがあります。インスタントコーヒーのお湯は80~90℃がちょうどいい温度です。
ですが苦いのが苦手、という人はあえてもう少し温度を下げて作るのもありです。そうすると苦みが抑えられたまろやかなコーヒーを作ることが出来ます。
3、電子レンジで温める
少し色が濁ってしまうことがありますが、電子レンジを使うことでもインスタントコーヒーを美味しくすることが出来ます。上で書いたように水で粉末を溶かした後、水を足してレンジで加熱します。
この時も温度は80~90℃になるように調節しましょう。お手持ちのレンジによりますが、目安としてはコーヒー150mlに対して時間は2分間ほどです。コーヒーに足すのを水ではなく牛乳にしても可能です。美味しいカフェオレが作れます。
4、麦茶をスプーン1杯足す
少し意外な組み合わせに見えますが、麦茶とコーヒーは実は味がとても似ています。昔コーヒーが手に入りづらい時代には穀物コーヒーというコーヒーの代替品がありました。
今でもカフェインレスの飲み物として注目されているたんぽぽコーヒーや玄米コーヒーなどがそうで、その中に大麦コーヒーというのもあるのです。
ですのでこの二つは相性がよく、インスタントコーヒーにスプーン1杯の麦茶を入れるとお互いの風味を良くしてくれます。逆に麦茶に一つまみインスタントコーヒーの粉を入れても、美味しい麦茶が出来上がります。
5、フライパンで乾煎りする
インスタントの名前に逆らって少し手間がかかってしまいますが、フライパンで乾煎りすることで香ばしさを上げることが出来ます。この時フライパンはテフロン加工のものを使い、弱火で焦げ付かないようにすることなど注意が必要です。
特に少ない量で煎ろうとすると焦げやすくなってしまいます。目安としては、色が少し変わったくらいで十分です。
そもそもインスタントコーヒーってどうやって出来たの?日本人との意外な繋がり?!
美味しい淹れ方も分かったインスタントコーヒーですが、そもそもインスタントコーヒーは普通のコーヒーとどう違うのでしょう?
実はその歴史は古く、一番古いもので18世紀のイギリスで世界初の水に溶かすコーヒーが作られた記録が残っています。ですがその時代では長持ちするインスタントコーヒーは上手く開発出来ず、一般に普及はしませんでした。
その後もアメリカなどで開発・研究がされていましたが上手くいかなったようです。
そして19世紀後半になってニュージーランドのデイビッド・ストラングという人がソリュブル・コーヒー・パウダーという粉末状のコーヒー作成の特許を取得。ストラング・コーヒーという名前で売り出したのが製品として世界初のインスタントコーヒーと言われています。
その後アメリカに移住していた日本人、加藤サトリという科学者が、即席で出来る緑茶の研究中にコーヒー液を真空乾燥させ粉末にする技術を開発し、1901年ニューヨーク州バッファローで開催されたパン・アメリカン博覧会でソリュブル・コーヒーという名前で発表。
味こそ微妙だったようですが、これがインスタントコーヒーの知名度を上げ、現代でも残っているネスレを含むいくつものメーカーでインスタントコーヒーの製造が始まったと言われています。

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