餃子・ラーメン・焼肉・パスタ………どれも美味しい料理ですが、共通することが一つあります。そう、どの料理もにんにくを使っているのです。
色んな料理ににんにくは欠かせないものですが、会議やデート前日についうっかり食べてしまうと臭いが気になりますよね。にんにくの臭いは強烈なうえ、時間が経つと本人が簡単に気付けないのも厄介なもの。
でも、にんにくがないと美味しくない料理もありますし、にんにく自体が好きな人もたくさんいることでしょう。私もガーリックステーキなどは匂いでご飯がススんでしまいそうです。
ならば、臭いを残さないようににんにく料理を食べるには、どんな方法があるのでしょう?
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目次
そもそもにんにくの臭いの元とは?
にんにくの中にはアリインとアリナーゼという成分が含まれています。この二つはにんにく内では別々の細胞の中にあるのですが、これがにんにくを切る・潰すなどして細胞外に出てお互いに接触するとアリシンというものに変化します。これがにんにくの臭いの元です。
ただ臭いだけではなく、このアリシンには抗菌作用もあります。
にんにくの臭いを消してくれる飲み物・食べ物たち6つ
1、牛乳
にんにくに限らず、辛い刺激の強い食べ物全般に効くのが、事前に牛乳を飲んでおくこと。
牛乳のたんぱく質や脂質が胃に粘膜を作ってくれて、にんにくならば臭いの元のアリシンを包んで溶かしてくれます。
食後に飲んでも効果はありますが、即効性はないので飲んだ直後は牛乳とにんにくの臭いが混ざり合ってより臭くなってしまう場合もありますのでご注意を。
2、ヨーグルト・チーズ
上で書いた牛乳と同じ理屈で、乳製品のヨーグルトやチーズにも同じ効果が望めます。
3、ウーロン茶
ポリフェノールはにんにくの臭いを消してくれる効果があります。お茶の中でも特にポリフェノールを多く含んでいるウーロン茶は、にんにくの使われるのこと多い肉料理の脂肪の吸収を抑えて、脂肪分解を促進することも出来るので一石二鳥でオススメです。
4、チョコレート
ウーロン茶と同じくポリフェノールの多いチョコレートもオススメ。
5、リンゴ
リンゴにもポリフェノールが含まれていますが、これは生のリンゴ、特に皮に多く含まれています。皮でまるごと1/4ほど食べれば十分効果が期待出来るようです。
6、コーヒー・紅茶
コーヒー・紅茶自体の匂いでにんにくの臭いをかき消してくれるのに加え、お茶類に入っているカフェインには利尿作用があります。臭い成分を尿から出すことが出来る、ということですね。
食べ物以外で出来る4つのこと
1、水をたくさん飲む
水自体には当然臭いを消す効果はありませんが、たくさん水を飲むことで体内の臭いを薄めさせることは出来ます。更に水で口の中の残ったにんにくの食べカスを洗い流し、排泄を早めることで体の中の臭い成分を放出することも出来ます。
2、歯を磨く
上述したように、にんにくの臭いの元は体に入ったものだけ限りません。口の中に残った食べカスは思った以上に臭いの元となってしまいます。
3、お風呂に入る
体内に取り込まれたにんにくの臭い成分は血液にのって体中に巡っていくので、よりわかりやすく臭ってしまうのです。ですのでお風呂できちんと体を洗い汗をかくことで、臭いを内と外両方から消していきましょう。
4、運動をする
これまた上で書いたように、汗をかくことは臭い対策で有効な手段です。
反則?臭わない「黒にんにく」を食べる
ここまでにんにくの臭いを消す方法を書いてきましたが、そもそも臭わないにんにくを食べれば思う存分にんにくを楽しめますよね。
黒にんにくというにんにくがあり、名前の通り黒いにんにくなのですが、これはにんにくを高温・高湿で熟成させたもので、普通のにんにくと比べ臭さがありません。このにんにくなら安心してたくさん食べられますね。
臭いだけではない?にんにくのスーパーパワー!
こんなに臭うにんにくですが、その歴史はとてつもなく古く紀元前3200年前から古代エジプトで既に栽培・利用されていました。これはピラミッド建設のおり、労働者に渡される食材の一つだったようです。
日本には中国から8世紀頃に伝わったと言われており、肉の臭み消しや香味付け、強壮の薬として昔から広く知られていました。
その存在感は有名な源氏物語の中で名前が出てきたり、徳川家康の死因の要因の一つだったのでは、と俗説になっていたり、仏教の僧侶の間で五辛(にんにく・たまねぎ・ねぎ・にら・らっきょう)という食べてはいけない食べ物として伝わっているほどです。その効果は昔の人から見ても歴然だったのでしょう。
実際にんにくには上に上げた効果以外にも、癌予防の効果やO157などの腸管出血性大腸菌を殺菌する効果などが近年わかってきています。
昔から残っている食べ物にはそれなりの意味があるということ。臭いなど悪い面だけでなく、良い面からもにんにくを見てあげたいですね。

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