こんばんは、ヘル兄Rです。
春は出会い、別れ、就職の季節でもありますが・・・
進学、そして入学の季節でもありますよね。
特に春の入学シーズンになると、黄色の帽子をかぶったり、地区によってはランドセルに黄色い交通安全のカバーを付けている小学生や、保育園生を目にすることも多くなるのではないでしょうか?
そして、横断歩道に場所によっては、備わっている「横断旗」を使いながら横断歩道を渡ったりするのを見かけたりするものですよね?
黄色の帽子、黄色のランドセルカバー、黄色の横断旗、全部合わせて児童交通安全の三種の神器と言っても過言ではないでしょう。
でも、そのなかでも横断歩道に設置してある横断旗って、いつから設置してあって、どこの方が設置して、そしてどんな使い方が一番適しているのでしょうか?
今回はそんな横断旗の事を、使い方を中心に色々調べてみました。
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1.まず、この旗っていつ頃からあるのでしょうか?
横断歩道の「横断旗」は昭和40年以来、日本宝くじ協会から寄贈を受けているようです。
横断旗の他にも、警報器付き横断指導旗(これはあまり見たことないような?)は昭和51年以来、交通安全反射幕は昭和56年以来、これらの物は実は毎年、日本宝くじ協会の寄贈を受けているのだそうです。
2.使い方
色々と調べてみたんですが、使い方については実は地域性がけっこうあるようです。
その中から、最大公約数的な物をご紹介したいと思います。
1)横断歩道を渡る人の場合。
調べてみた結果、この場合はひとりだけで渡るといったシチュエーションの使用方法の説明はなく、例えば集団下校の際等の使用例が殆どでした。
ですので、ここでは集団下校のようなシチュエーションでの使い方を紹介していきます。
①まず班員は横断歩道を素早く渡るため、横断歩道の横幅に沿って広がって並ぶ。
②リーダー・副リーダーは両側で横断旗を出す。
③車が停車したことを確認し、全員で一緒に手を上げて、横断歩道を渡る。
④横断終了後、副リーダーは停車してくれた車に軽く会釈をする。
・・・といった内容でして、ここまでキッチリとした感じではありませんが、私の住んでいる地域でもこのような光景は時折目にすることが出来ます。
2)横断歩道の旗当番、交通指導員の場合。
昨今では、横断する人よりは、朝の旗当番や交通指導員の方が横断旗を使って誘導することが多く、その方々向けのの誘導するにあたってルール等が結構多いようです。
ここではその内容について書いていきたいと思います。
①まず危険防止のため、目立つ色の服装をしましょう。
(※白や黄色などの明るい色の服や、セーフティベストの着用がお勧めです。)
②運動靴やスニーカー等、動きやすい靴を履きましょう。
(※サンダルやかかとの高い靴は、危険防止のとっさの動きがとれないため危険です。)
③ 雨天の場合は、傘をさしての指導は危険ですので、レインコートを着用するよう心がけましょう。
(手に傘を持つことで、横断旗も持てなくなるので、それ自体が十分な誘導が出来なくなります。)
④乳児や幼児をおぶったり、手を引いたりしての指導は危険ですので、役割の順番や担当などをできるだけ工夫してください。
⑤各種チェック
〇旗
横断旗は柄の伸縮部分を長く伸ばしてから使用しましょう。
指導旗は信号機同様の役目なので、児童が横断しないとき肩にのせたり、杖のような持ち方はしないで、地面と水平に持ち児童が横断歩道側に出ないよう止めておきます。
〇立ち位置
右足を必ず歩道の右端に残すようにし、車道へは可能な限り出ないようにします。
(正しい視線と自身の安全のために)
〇視線
お子さんたちが横断中は、左折または右折してくる車と信号に視線を向けましょう。
(暴走車があった場合、真っ先に危険を知らせるために)
信号待ちの間は、お子さんたちが歩道からはみ出ていないか注意しましょう。
〇動作
• 信号機のある場所では信号機に従って旗の上げ下げを行いますが、信号機が青の状態でも、児童が横断し終えたら、旗はもとに戻します。
(特に交差点では注意が必要です)
• 児童が横断しようとする側の指導者が主導権を持ち、反対側の指導者とタイミングを合わせて、旗の上げ下げを行います。
• 大型車は可能な限りなるべく止めないで行います。(後方から来る車両は大型車の前方の様子が確認できません)
• 登校斑などで児童の列が連続しているときは、自動車の渋滞も考慮して、児童のグループが3~5班横断したら、いったん児童を止め自動車を通過させた後、児童を横断させましょう
※これらの各種動動作は大きく正確に行うと効果的とのこと。
⑥やってはいけないこと
〇横断歩道の中央まで出る。
〇横断中のお子さんたちに向かって立つ。
〇お子さんたちを呼び込む。
横断する人たちの通行の妨げになる行為や、状況によっては横断する人に危険を及ぼすような行為は極力避けたいものですね。
⑦その他
ちなみに横断するにあたって、家庭ではお子さんに・・・
●信号が点滅し始めたら渡らないこと。
●通学班が分断される場合でも、焦らず次の信号まで待つこと。
・・・等をご家庭で指導するのが望ましいとのことです。
指導員の確実な誘導も必要ですが、その前に家庭や学校で交通ルールを覚えてから利用することが大事なんですね。
3.地域によっては設置に消極的な所もあるらしいんです。
実は地域によっては横断旗をあえて設置しない所もあるのだそうです。
理由としては、「あの旗さえあれば、何も気にすることなく横断歩道を渡る事が出来る。」と安全確認もせずに横断を始めて事故に遭うという事例が増えた、といったケースがあるようです。
ちなみに同様の理由で、「手を挙げて横断歩道を渡る」という指導も10年位前から教えなくなっていることもあるとか。
また、盗難にあって数が減ったり、基本的に野ざらしのアイテムなので、劣化が早く維持管理がしにくかったり、使用する方々のいたずら(旗を使ってチャンバラみたいなことをしたり(私も幼い頃よくやってましたが(笑))等で横断旗の棒が破損してケガをする、といったこともあり設置に消極的な地域もあるのだそうです。
そういえば、私の住んでいる地域でも、あまり見かけなくなった気がするなあ・・・。
4.まとめ
色々と書いてきましたが、私も幼少のころは家の真正面に横断歩道があって、この「横断旗」も設置されていたので、馴染みも深く、良く利用していました。
・・・まあ、本来の使用用途以外の方法でも使ってましたが。(チャンバラとかね。(笑))
実際、横断歩道で「横断旗」を掲げる事で、車が「自分の為に停車してくれる」というある種の優越感も子供ながらにあったかもしれません。(それが地域によっては横断旗の設置をしない原因にもなっているかもわかりませんが)
時代は移り、現在では朝の通学時間に利用することが多い横断歩道に当番や指導員が立って、生徒の皆さんの安全のために「旗当番や指導員が横断旗を利用し、安全に誘導する。」といった形が主となっているようです。
なので、実際に旗を利用するのは子供たちより、その親御さんたちの方が利用する機会が多いのではないかと思います。
旗当番の方や交通指導員の方々は、単純に横断歩道で安全に生徒たちを誘導するだけではなく、「生徒たちがいつもと変わりがないか?」と「普段の生徒たちの生活を見守る役目」も担っている部分もあるので、とても大事な役割もあると思います。
そういう意味では、横断旗は、横断歩道を安全に渡るためだけではなく、生徒と保護者のコミュニケーションのツールとしても役に立っているのでしょうね。
ではでは。

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