いつも庭にあるもみじの樹、
ある日ふと見ると、
おや様子が変だな。
と思うことはありませんか??
もしかしたら、そのもみじ
病気になってしまっているかもしれません。
わざわざ造園屋さんにお願いするより
出来る事なら自分で何とかしたい!
今回はそんな悩みを持つ皆様へ、
もみじの病気の見分け方と
その対処法をご紹介します。
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目次
特徴別で解説。もみじの病気の種類とは?
〇幹や枝の色が赤黒くなっている
→胴枯病(どうがれびょう)
季節:初夏から秋口
弱った新芽や傷ついた部分から感染しやすく、
枝部分と幹部分の樹皮の色が
赤から黒へ変化していくのが特徴です。
病原菌はカビです。
水を通して虫が運んで来ることで感染します。
そのままにしておくと
病気になった部分から枯れていき、
木が死んでしまうため、
見つけたらすぐ対処してください!
〇葉に白い粉がついている
→うどんこ病
季節:春から初夏
まるでうどんの白い粉をまぶしたかのように
葉が白くなるのが特徴です。
病原菌はカビのため、
特に乾燥していると
葉についたカビが風に吹かれて飛び散り、
他の葉にも一気に感染してしまいます。
また、
この病気の困ったところは、
一度病気にかかると次の年にも同じように
発生してしまうことです。
〇葉に黄緑色又は黒いぶちぶちができている
→黒紋病(こくもんびょう)
季節 夏頃
初期は葉の表面に
黄緑色のぶつぶつができることが特徴です。
時間がたつと黒く変色していきます。
比較的小さな斑点の場合は、
小黒紋病といいます。
この病気の恐ろしいところは、
一度発症するとその部分からは
季節が秋でも、葉が赤く染まることは
なくなってしまいます。
〇新芽なのに葉が枯れて、枝から黒い斑点ができている
→首垂細菌病(くびたれさいきんびょう)
季節:春から梅雨
病原菌は細菌です。
発生の原因はよくわかっていません。
初期症状は、
枝の先端部分に現れ黒い斑点ができ始めます。
そのうち葉がしおれて褐色に変わり、
最終的には葉の大半が枯れてしまう病気です。
〇葉の裏側に赤いビロード(細かい毛が立つ)のような物がついている
→ビロード病
季節 特になし
フジダニが原因で発症する病気です。
ビロードというのは、
コンサートホールで
よくある垂幕の素材に使われるものです。
このビロードのようなものが
葉の裏側に付着して
葉が反り返るように変形していきます。
季節関係なく発症するものなので、
注意深く見ていきましょう。
自力でできる!もみじの病気対処法
さて、
前段では特徴別に病気をご紹介しました。
ここではそれぞれの病気に対して、
どのような対策をすればよいかをお伝えします。
基本的に早期発見が最大の対策です。
日ごろからの観察を大事にしましょう。
胴枯病(どうがれびょう)の対策
まずは感染部分の周りを広めに切り取り
他への感染を防ぎます。
さらに、
切り口に園芸ショップで販売されている
トップジンMを塗りましょう。
この薬を塗ることで、感染予防にもなります。
風通しを良くすることも感染を防ぐポイントです。
うどんこ病の対策
うどんこ病の胞子は水に弱く、
発症初期の段階であれば
水で洗い流すだけでカビがなおる
こともあります。
乾燥しているときは特に注意して、
見つけたらすぐ水で洗い流してしまいましょう。
確実な方法は洗い流した後、
胞子がついていた葉をすべて切り落とし、
可燃ごみに出してしまうことです。
切った葉が土に落ちたままにしないようにしましょう。
その後、30倍程度に薄めた酢を
100円均一に売ってるような霧吹きの容器に入れ
まんべんなく吹きかければ完璧です。
かけすぎると、ものすごいにおいを発するので
注意です。
黒紋病(こくもんびょう)の対策
こちらの処置は少し手間がかかります。
まず、枯れて落ちてしまった葉も
斑点が出ている葉もすべて切り取り
可燃ごみとして処理してください。
ダイセンまたはベンレート水和剤
という農薬を使うとさらに効果的です。
農薬は濃度によっては、植物を弱らせてしまうため
使うときは濃度を調整してください。
首垂細菌病(くびたれさいきんびょう)の対策
この病気は一番対処が楽で、
というよりも自然治癒を待つしか方法がないのが現状です。
原因はよくわかっていませんが、
季節が変わると自然に治る病気です。
かかってしまったら、
気長に待ちましょう。
ビロード病の対策
この病気の対処法は、
発症した部分を切り取り処分するのみです。
今のところ、予防方法も治癒の薬もないようです。
まとめ
いかがでしょうか。
せっかく大事に育てていたもみじが
枯れてしまうと悲しいですよね。
急ぎの対応がいらない病気もありますが、
対処が必要な病気は
いかに早く気付くかが
感染を広げないための重要なカギになってきます。
紅葉の時期だけではなく、
むしろ、
シーズン以外の時期の観察を大事にしましょうね。

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