東日本大震災から7年経ちました。
あの日あの時、皆さんはどう過ごされていたでしょうか?
当たり前の日々が当たり前でなくなった日。
忘れることはできません。
平和慣れしてしまうと、つい防災に関して忘れがちになって
しまいます。
今一度、防災について考えてみましょう。
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目次
自然災害はいつ来るか予測できない
私たちは地球上で生きている限り、自然災害は避けて通れません。
ボーイスカウト団体が活動の際に、常に意識している言葉が「備えよ常に」
です。いつ、どこで自分の身に何が起こるのか、誰も予測できません。
だからこそ「備えを常に」という言葉を1人1人が意識し、防災について関心を
持たないといけません。
人間の持つ予感や直感を信じよう
自然災害は事前に防ぐことはできませんが、人間は以前から予感や直感を感じ
取る能力を備えています。それは人間だけでなく、生き物にもあると言われて
います。その予感や直感がいつまでも気になる場合は、感性が研ぎ澄まされて
いる時なので、なるべく信じて行動すると良いと思います。
私にも、今まで生きてきた中で2回、その予感や直感に驚いた出来事があります。
その1つをエピソードとして紹介したいと思います。
エピソード:東日本大震災が遭ったあの日
あの日は、春のような穏やかな暖かい日でした。
あまりにいい天気だったので、子供の幼稚園のお迎えの時間を延長し、1人
ショッピングを楽しんでいました。
おひとり様時間を満喫し、お昼のランチをしていた時に、ふとこんな気持ちが
頭をよぎったのです。
{延長保育にしたから時間はまだたっぷりあるけど、今日は早く帰ってお迎え
に行こうかな}
何故そう思ったのか今でも不思議で、普段は時間の許す限り楽しんでいたのに、
その日は早く帰ってあげないと、という気持ちに掻き立てられたのです。
そしてお迎えに行った直後に、園で大きな揺れを経験しました。
息子は園庭で駆け回っていたので、揺れに気が付かなかったようで、
恐怖心なくいられたのが、幸いでした。
もし、あの時にまだショッピングをしていたら間違いなく電車が止まり、
帰宅難民になっていたことでしょう。想像しただけでぞっとしました。
このことから、人は予感や直感を感じたら、それは何らかのメッセージだと
感じ、忠実に行動すると危険を未然に防げることができることを知って
下さい。
震災後のパニック
皆さんは「オイルショック」を知っていますか?
オイルショックは40代以降の世代の人は誰もが知っていて、
若い世代の人も、社会科の授業で習っていると思います。
オイルショックとは、原油の供給逼迫と価格高騰によって、経済が混乱した
騒ぎが1970年代に2度もありました。
「第一次オイルショック」「第二次オイルショック」と呼ばれ、石油危機と
も言われて日本のみならず、世界の歴史に刻まれている出来事です。
市民の生活への影響は、直接原油価格とは関係のないトイレットペーパーや洗剤
などの買い占め騒動があった話は、私も幼い頃より両親から聞かされてきました。
また、買い占めは調味料にも及び「今買わなければ買えなくなる。物がなくなる」
と言った噂まで広がり、開店と同時に行列ができ、売り切れ続出などの異常事態も
あったそうです。
そして東日本大震災直後、さほど影響がなかった我が街でもちょっとしたパニック
がありました。それは市民による「スーパーでの買い占め」です。
いつも見慣れて活用していたスーパーが、開店前から行列を作っていました。
我が家でも余震が怖かったので、あまり出歩きたくないという気持ちで、
食材の買い込みをしようと思っていたのですが、どうやら思うことが皆と
同じだったようです。
パン、カップラーメン、レトルト食品、缶詰、電池、ペットボトル飲料、
ミネラルウォーター、ティッシュペーパー
これらが軒並み品薄状態になりました。
開店と同時に人々が買い物かごを手に取り、家族総出で来た人の中には、
家族が四方八方へと目的の物を探しに散らばり、後で携帯電話で確認し合っ
ていました。
当然、開店から30分もすると次に押し寄せる買い物客の規制が入りました。
そして約1時間ほどで、閉店に追いやられる騒動になりました。
この状況は、まさに「オイルショック」に似た現象だと感じました。
震災を経て学んだこと
大きな災害は、起こってから慌てて物資を調達するのではなく、常日頃から
備蓄しておくことが何よりも大切だと言うことを大震災から学びました。
特にミネラルウォーターは家族全員が3日間しのげるだけの量を備蓄して
おきましょう。水は人間の生命を繋ぐものとして、大事なものです。
現在はどこの自治体でも連携して災害対策を行っており、万が一インフラが
停止するような大災害が発生しても、数日以内には救援物資が届くように
なっています。その数日間を乗り切るためにも、家族全員の飲み水、食料の
備蓄をしておきましょう。
*1.家庭で出来る災害時持ち物チェックリスト
大規模災害が発生し、ライフラインが止まってしまった場合、公的支援が
行きわたるまでに、家族の身の安全を維持するために必要なものをリストアップ
してみました。参考にして下さい。
*飲料水*
生命を繋ぐ大事な飲み物です。ミネラルフォーターは水が止まってしまった場合
の傷口の消毒や歯磨きにも使用できますので、常備しておきましょう。
目安は1人1日3ℓ(例:3人の場合、2ℓのペットボトル12~18本ほど用意。
ただし、飲用の場合で3~4日分)
*非常食*
少しの水から短い時間で調理できるインスタント食品、レトルト食品、
クラッカー、カンパン、缶詰を常備しておきましょう。保存期間は2~5年
が理想。期限が切れそうな物から順に消費していき、買い足しましょう
*救急セット(医薬品)*
常備薬、持病がある人はその薬、包帯、ガーゼ、三角巾、絆創膏、消毒薬、
整腸薬、生理用品、はさみ、ピンセット、歯ブラシセット、健康手帳
*衣類*
季節にもよりますが、まずは重ね着できる衣類、下着類、靴下、毛布、
冬場は防寒具、ウインドブレーカーなど
*停電時*
懐中電灯、ろうそく、マッチ、ライター、手回し充電ラジオ
*貴重品*
現金、保険証、身分証明書、印鑑、預金通帳、各種カード
*緊急時避難や救助に役立つもの*
笛や防犯ブザー、ロープ、ナイフ、シャベル、ノコギリ、ハンマー
スリッパ、風呂敷、段ボール、裁縫セット、キャンプ用品
菓子類、ゼリー状の食品
油性マジック(安否確認のメッセージに使用)
ラップ(水不足時に食器の上に敷いて洗わずに済む、食品を包む)
布粘着テープ(ガラスの破片を取る、油性マジックを用いてメモ代わり
に使用)
*2.地域の避難場所を確認しておく
大規模な災害が発生した時には、「おかしもち」を思い出しましょう。
- おさない
- かけない
- しゃべらない
- もどらない
- ちかよらない
です。東日本大震災で被害に遭われた方の中には、避難場所から一旦
家に戻った時などが挙げられています。安全な場所へ避難したら、
引き返さないようにしましょう。
日頃より、地域の避難場所や帰宅困難にならないためのマップやハンドブック
を会社やバックに忍ばせておきましょう。
そして、ライフラインが止まってしまった時の対処法をシュミレーション
し、帰宅困難にならない帰宅方法を頭に入れておく事が何よりも大事です。
常備するだけで安心してはいけません。災害が起きてしまってからでは、
頭が混乱して冷静な判断ができない恐れがあるからです。
また、防災のアプリを入れておくと、防災マップやハンドブック代わり
になります。こちらも熟読し、知識として入れておきましょう。
*3.地域の防災フェアに参加しよう
私の住んでいる地域では、年に数回駅周辺のエリアで「防災フェア」が
開催されています。
ちょうどこの記事を紹介している時にも防災フェアがあり、写真のような
防災グッズをいただいて来ました。
地震をシュミレーションできる移動車や、バーチャルリアリティーで火事を
リアルに体験できるようなものや講話もあり、とても有意義な時間でした。
いただいた物の中で「スモークシャットアウト」や「トイレパック(携帯
トイレ)」が大変便利だと思いました。
スモークシャットアウトは、火災及び有毒な煙から身を守るフードで、
トイレパックの方は、上下水道管が大地震によって壊れて水洗トイレが
使用できなくなった時に、水洗トイレの便器にビニール袋を被せて、
用を足すことが出来るようにするものです。トイレパックには凝固剤付き
なので、緊急時にはありがたいグッズです。
どちらも、ホームセンターなどに行っても手に入ります。
避難所での過ごし方も最近では写真にある「ひなんルーム」という避難先での
居場所やプライバシーが確保さえるようなものができ、今後避難時に設置される
ことも増えるでしょう。
東日本大震災から7年経った今でも、7万3千人の人が避難しています。
この大災害で残した爪痕は計り知れません。
この教訓を今後にも伝えていけるように、1人1人が自覚を持って防災について
語り合えると良いですね。
防災についてのまとめ
①家庭で防災について語り、帰宅困難にならないルートや
家庭でのルールを考えよう
②飲料水、非常食などのチェックを今一度見直そう
③地域で防災フェアがあれば積極的に出向こう

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