春と言えば桜やお花見が代表的ですが、、春の楽しみの一つに「イースター」
という行事があります。近年では日本でもクリスマス、ハロウィンの次に
浸透してきました。
それでも、イースターと聞いて何の行事なのか答えられる人は少ないと
思います。
そこで、気になるイースターの起源や由来、さらには楽しみ方を一挙
紹介します。
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目次
イースターの起源や由来
イースター(Easter)とは、英語の呼び名で、日本では「復活祭」と言います。
十字架にかけられ死んでいったイエス・キリストが、その3日後に復活したことを
記念する日です。キリスト教徒信者にとっては、重要な祭り事になります。
*1.イースターを祝う時期
「春分の日の後の最初の満月から数えて次の日曜日」に祝うのが一般的です。
何故日曜日なのかと言うと、イエス・キリストが復活した日が日曜日だからです。
*2.なぜ十字架にかけられたのか
イエス・キリストはなぜ十字架にかけられたのでしょうか?
それは、人間である私たちは古代から民族同士で戦ってきたり殺し合ったり
と、多くの過ちを重ねてきました。そんな未熟で不完全な存在であるため、
天を仰ぐ神様には一向に近づけませんでした。
そこでイエス・キリストは、私たち全ての過ちや罪を背負い、愛の犠牲と
なって十字架上にかけられて、死んでいきました。
そしてイエスを信じる人は救われ、罪が許されて天国へ行けるという
言い伝えがありました。
それにしても「イエス・キリストが3日後に復活だなんて信じられない」
と思いますが、記録によると少なくても500人以上の人が復活後の
イエス・キリストを目撃しているということが書かれています。
また、「私は蘇りであり、命である。私を信じる者は、たとえ死んでも
生きる」と言うイエスの言葉があります。この言葉は欧米の映画で、
実際葬式のシーンでも使われ、ジョージ・ワシントンの墓碑銘にも
刻まれたことで有名です。
このことから、キリスト教信者が世界的に見ても多いのですね。
*3.イースターを祝うベストな日付とは
イースター(復活祭)は、移動祝日とも言われ、元々太陽暦にしたがって
決められた日なので、年によって太陽暦での日付が変わります。
クリスマスのように祝う日付が定まっていないので、日本においてもイースター
行事はなかなか浸透していかない要因となっています。
ローマ皇帝グレゴリウス13世が制定した「グレゴリオ暦」というものがあり
ますが、西方教会(西ヨーロッパに広がり成長したキリスト教徒教派の総称)や
その他多くの国々、そして日本においてもこのグレゴリオ暦に習ってお祝いを
しています。グレゴリオ暦によると、3月22日から4月25日の間のいずれかの
日曜日でイースターを祝うことになっています。
一方、東方教会(東ヨーロッパに広がり成長したキリスト教徒教派の総称)
では、グレゴリオ暦ではなく「ユリウス暦」を使って計算しているので、
祝う日付が違ってきます。
ユリウス暦とは、ユリウス・カサエルという人物が制定した暦のことです。
4月4日から5月8日の間のいずれかの日曜日に祝われます。
両者の間では古来からさまざまな論争が繰り広げられてきました。
そして今年、2018年のイースターは西方教会では4月1日、東方教会では
4月8日に行います。
日付においては少し複雑なイースターですが、一体どんなお祝いをするのかを
次に紹介しています。
イースターのお祝いや楽しみ方
イースターのお祝いの仕方ですが、基本的にはクリスマス同様にご馳走を食べて
お祝いします。
お祝いの挨拶も「ハッピー・イースター!」「復活祭おめでとう!」などが
一般的です。
私はちょうどイースター時期に、イタリアへ旅行したことがありましたが、
石畳が続く路地のお店にはどこも「イースターエッグ」の飾りものが華やか
で、特に印象的だったのは、パン屋さんでサークル状に焼いたパンに卵を
飾ったリースが売られていたりと、イースターをお祝いするムードに
溢れていました。
*1.イースターエッグとは
イースターエッグとは、復活祭の時に出される彩色や装飾された卵のことで、
見た目には動かない卵から、新しい生命が誕生することから、死と復活を
象徴しているとされています。
イエス・キリストは十字架上で死んでしまってから三日目に復活されました。
ひよこが卵の殻を破って誕生するように、イエスも死という殻を破って
蘇られたことを象徴しています。
近年ではカラフルにペイントで彩ったエッグが印象的ですね。
日本でも2010年代に入ってからこういった装飾やイベントを行うように
なりました。
代表的なのは、東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパン
では春が近づくと、イースター・イベントの広告が大々的に紹介されます。
また、外資系の店舗や輸入食材店、サーティーワン アイスクリームでも春が
近づくとイースター関連の商品で賑わいますので、楽しんでみてはいかがで
しょうか。
*2.イースターにはエッグと一緒にウサギも人気
イースターにはエッグが印象的ですが「イースター・バニー」も人気です。
イースター・バニーは「復活祭のうさぎ」と呼ばれ、復活祭の卵を運んできて
くれるうさぎのキャラクターです。
また、うさぎは多産なので豊穣の象徴とされていることから使われています。
また英語圏やドイツではうさぎに型取ったチョコレートが昔から人気です。
日本でも輸入食材店でそのようなチョコレートを見かけることができます。
*3.子供に人気①エッグハントとは?
イースターでは、家族みんなで楽しい遊びをする地域もあります。
特に小さなお子さんがいる家庭では、カラフルに彩ったイースターエッグを
庭や室内のあらゆる場所に隠し、子供たちがワイワイ探し回るエッグハント
(卵狩り)が人気です。
私も、子供が小さかった頃は毎年このエッグハントを用意し、近所のお友達が
遊びに来た時も一緒に参加して楽しんでもらいました。
私が使用したエッグは本物のゆで卵ではなく、カプセル型のカラフルな絵が
彩ったプラスチック製の容器で、このカプセルに小さなお菓子をいっぱい
詰めて隠しました。必死に探し回る子供たちの目は輝いていて、それは
楽しいイベントでした。
*4.子供に人気②エッグロールとは?
エッグロールとは「卵転がし」のことで、卵を割らずに転がす遊びです。
子供が長い柄のついたスプーンを持ち、芝生の上の卵を割らずに転がします。
とてもハラハラ・ドキドキする競争ゲームです。
アメリカ合衆国では、毎年復活祭に卵転がし競争を行っており、ホワイト
ハウスでは芝地でイースターマンデー(イースターの翌日)に子供とその親を
招いて開催されることで有名です。イースター・バニーのお出迎えや本の朗読会
などもあり、楽しいイベントのようです。
日本もハロウィーンが予想以上に浸透したように、いつしかイースターも楽しい
一大イベントとして普及する日も来るかもしれませんね。
*5.子供も大人も人気③エッグ・アンド・スプーン・レース
その名の通り、「スプーンにエッグを乗せて走るレース」のことです。
落とさないでゴールまで走りきる競争ですが、落とすと後始末も大変なので、
生卵ではなくゆで卵を使用したり、市販のチョコエッグを使用してみても良い
でしょう。
イースターの時期は春の日差しが暖かくなるので、ピクニックの余興に使われ
たりするそうです。確かに、楽しそうですね。
*6.イースターボンネットって何?
帽子(ボンネット)に思い思いの飾りつけをし、それをかぶって出かけます。
日本では浸透していませんが、海外ではキッズ用イースターボンネットが
売られており、網目が大きい帽子が特徴で、その網目にいっぱい飾りを付けれる
ようになっています。
東京ディズニーランドでも過去に「イースター・ボンネット・パーティー」という
名のパレードも催されました。色とりどりでカラフルな帽子をかぶる子供たちが
街中に溢れかえる姿は、可愛くて微笑ましいですね。
何だかハロウィーンの仮装に似た感じでもあります。
イースター・ボンネットについては、Amazonなどのネットでも買えますし、
百円ショップで麦わら帽子が売っていたら、気軽に装飾し、イースターボンネット
を手作りしてみても楽しいと思います。
この春は花見の他に、イースターも楽しんでみてはいかがでしょうか?
イースター(復活祭)のまとめ
①イースターの起源や由来を知ろう
②今年のイースターの日取りはチェックしよう
③家庭でできるイースターのお祝いや遊びをしよう

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