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沖縄でさとうきびが食べられる場所はどこ?歯を折らないように注意!

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沖縄で一番有名な植物といったらさとうきびですね。

ご存知沖縄の名産、黒糖やきび砂糖の原料になるイネ科の植物です。

都市部の中心地ではさとうきび畑は見当たりませんが、車を少し走らせただけで、まわり一面さとうきび畑という風景が広がっています。

まさに、有名な歌詞そのままの迫力です。

今では東京などでも見かけることができますが、昔は沖縄方面に行かないと食べられないもので、どんな味がするんだろう、どれぐらい甘いんだろうなどと憧れを持っていたものです。

そんなさとうきびですが、いざ沖縄で食べようと思っても、飲食店でみかけることはほとんどありません。

では、どこに行ったら美味しくて甘いさとうきびが食べられるのでしょうか?

 

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飲食店で見かけないのはその食べ方から。

基本的にさとうきびの食べ方は2種類だけ。

沖縄でさとうきびが一番見られるのはさとうきび畑です。

それも当然で、全農作物の中で作付け面積はずっと1位を保っています。

沖縄を代表する農作物ですから、八百屋さんの店先には並びます。

最近は地産の農作物市場といった感のある道の駅などにも並べられています。

都市部でも観光客が集まる場所には夏はマンゴーやドラゴンフルーツ、冬には流行りのアテモヤなどが並べられているフルーツスタンドにもさとうきびが並んでいます。

よく見ると「さとうきびジュース」なんていう飲み物も。

そう、基本的に中の甘い汁を飲むのがさとうきびなので、齧って汁を吸うかジュースにするか、そのふたつしか食べる手立てがないのです。

それは、その硬さと繊維の多さゆえ。

ご存知の方も多いと思いますが、さとうきびの見かけはまったくもって細めの青竹です。

緑色で節があって、凶器にでもなりそうなぐらいの硬さを持っています。

青竹と違うのは中が空洞ではなく、硬い繊維がたくさんある白い果肉が緑色のこれまた硬い表皮に包まれているというところ。

ちなみに、沖縄産のさとうきびの繊維の硬さは世界最高レベルとされているそうです。

そんな硬いさとうきびですから、煮ようが焼こうが揚げようが、文字通り歯が立つわけはありません。

ゆえに、生でかじるか、ジュースにするかしかないわけで、それが飲食店ではなかなか供されにくい理由になっているのです。

 

ではどこで食べられるのか?

やっぱりウチナンチューはみんな優しい。

まず、さとうきびの食べ方ですが、沖縄の人は表面の緑色の硬くて厚い表皮をおもむろに歯で噛み、バナナの皮よろしく、上手にそのままズズーっと剥いていきます。

それを何度か繰り返し、中の白い果肉をむき出しにしてガリガリと齧り付くわけです。

この表皮の剥き方、沖縄の人は女性も含めて全員できるという話をきいたこともあります。

が、この緑色の表皮、とにかく硬いし、剥いた皮の端のところが割いた竹のように薄い刃物状になっていて、慣れていないと間違って口の端っこなどを切ってしまいそうなぐらい鋭くなっています。

それに、ややもすると歯を折ってしまいそうなぐらいの硬さ。

慣れていない場合は挑戦しないほうが得策と言えるでしょう。

私たちはやはりナイフなどで表皮を剥いて白い果肉を齧るのが正解のようです。

しかし、ナイフなどは持ち合わせていないことがほとんどでしょう。

大丈夫です、八百屋さんでも道の駅でも、お店の人に「すぐ食べたいんですけど」と言うと、ほとんどの場合表皮を剥いてくれるはずです。

中には、食べやすいように果肉を薄く切ってくれるお店もあります。

また、12月〜4月の収穫時期にさとうきび畑を歩いていると、収穫作業をしている人が「食べていくさー?」などと1本剥いてくれることもあると聞きます。

それも旅行の醍醐味ですね。

あ、噛んだ後に残った硬い繊維は食べられませんので吐き出してください。

剥いてくれたり、食べさせてくれたり、ウチナンチュー(沖縄の人)はみんな優しさに溢れているんです。

生以外はやはり黒糖やきび砂糖由来のスイーツが。

シロップやアイス、お酒まで。

さとうきびを原料とした砂糖には黒糖ときび砂糖の2種類があります。

黒糖はさとうきびを絞った汁をそのまま煮詰めて作ったもの。

なので、糖分以外のミネラルなどの成分が多く含まれ、独特な風味をもっています。

きび砂糖はさとうきびの絞り汁をある程度まで精製して作られる砂糖。

黒糖に比べると色も薄く、ミネラル分なども黒糖より少なくなっているので、独特の香りもそれほど強くはありません。

そんなさとうきびから生まれた二つの砂糖はいろいろな製品に使われます。

さとうきびシロップ、さとうきびアイス、黒糖キャラメルなどなど、黒糖やきび砂糖を使った様々なスイーツやどんな料理にもつかわれます。

そういえば、黒糖焼酎なんていうのもありましたね。

そんなふうに考えると、生のさとうきびを味わえる場所や季節は少し限られますが、さとうきびの恵みである、黒糖やきび砂糖の製品はいつでも、どこでも食べることができるんです。

体によくて美味しくて、さとうきびは生でも加工されても私たちに恩恵を授けてくれる素晴らしい植物ですね。

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