誰でも一度は耳にした事のある言葉、ジューンブライド。
6月に結婚すると幸せになれるという言い伝えを意味しています。
誰から教わったと言う訳でもないのに、今や子供からおじいちゃんおばあちゃんまで知る一般的な知識になっていますね。
でもなぜ、6月?そんなの誰が言い出したの?本当に幸せになれるの?
など、本当の意味は知らないって方多いのではないでしょうか?
私も、現在結婚式の式場選びに奔走していますが、
ジューンブライドなんてフワフワしたもの信じぬ!( ̄― ̄)
なーんて謎に決意していた為、
最初から6月は視野に入れていませんでした。雨も降りますし。
絶対に!6月に挙げたい!というコアなジューンブライドファン(?)も中にはおられるそうです。
年間を通しての挙式率は他の月に比べ少ないようではありますが。
ですが、そういった話を聞いて、なんだか興味も覚えました。
そこまで人を惹きつけるジューンブライド信仰とは、何なのか。
今回はそんなジューンブライドについて調べて分かった、意味や由来、日本に広まった訳などについてご紹介します!( ´ ▽ ` )
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目次
ジューンブライドの由来!最も有力な3つの説!
どうやら、ジューンブライドの由来として3つの有力な説があるようです。
1つづつみていきましょう。
【其の1】女神ユーノー(JUNO)様のご加護を期待説
正直これが一番納得できるな、と思った説です。
女神ユーノーとは、ローマ神話で結婚生活を守護する神と言われています。主神ユーピテル(ギリシャ神話ではおなじみ、ゼウスと呼ばれています)の妻でもあり、最高に位の高い女神様。
さらに地母神として、豊作、豊穣を司るありがたい神様でもあります。
なんだかJUNOとJUNE(6月)って字面が似ていますよね?
そう、JUNEは女神JUNOが由来なんです。
6月はもともと、豊作祈願として女神ユーノーをお祀りする月でもありました。
そんな結婚生活を守護する女神の名前が由来の、6月に結婚したやつらって、もう、ゼッタイ幸せになれちゃうじゃん!
と、誰かが言い出した、かどうかは知りませんが(笑)
そんなご加護を期待して、この言い伝えができたという訳です。
【其の2】早く結婚したいのに3~5月は結婚できなかった!説
今では考えられない事ですが、昔のヨーロッパでは3~5月は結婚が禁止されていました。なぜか。
1年の中で農作業が最も忙しくなる農繁期だったためです。
戦が絶えない古代ヨーロッパでは、食料の確保は非常に重要です。
結婚式挙げても、お腹は膨れませんからね‥。
したがって3~5月に結婚したい!と思ってもできず、6月の解禁とともに結婚ラッシュが巻き起こったということです。
また6月は、前項でも紹介しましたが、女神ユーノーの豊作祈願祀りとも重なり、この月に結婚した人は他の月と比べてより盛大に祝福されたようです。
そんな幸せいっぱいの空気に包まれた月に結婚すれば、幸せになれる、という事です。
しかしながらこれは、
個人的に解釈すると、制限がある方が燃え上がる、ということかな?と思いました。
7~2月にあっさりと結婚した者より、禁じられた期間に愛を育み、戒めから解き放たれついに結ばれた2人の方がなんだかドラマチックですし、いつもより多めにご祝儀包みたくなる。
なんだか、ちょっぴりそういう事のような感じもしました。
【其の3】実はシンプル!天気がとっても良い月だから説
そりゃ、みんな6月に挙げたくなるよね、というような説。
調べた所、ヨーロッパは日本と比較して気候が極端に変動しないのですが、日照時間は季節によってかなり違うようです。
冬の日照時間は朝8時~夕方4時くらいと早く、よって活動時間も短くなります。
ヨーロッパの4月頃はまだ冬の気配濃く、本格的に暖かくなるのは5月下旬頃。日照時間も比例して伸び始める時期です。
そう考えると、6月はヨーロッパの春と呼べる時期。
暗やみの冬から、太陽の光と暖かさを感じて気持ちも晴れやかになる6月はまさに結婚するのにぴったりな月ですものね~(*’▽’*)
日本でも春は人気が高く、一年前でも予約がいっぱいな所なんてザラですよ~と、言われました。。・゜・(ノД`)
ジューンブライドが日本に広まった理由とは?
日本の6月といえば冒頭でも書きましたが、梅雨です。
日本列島が総じて山陰地方みたいになる、雨特別強化月間です。
(私が山陰地方出身の為、このような表現になりました。悪意は全くございません)
これはブライダル業界のテコ入れが入っているに違いない、
と思いつつ調べると案の定、
日本にジューンブライドが広がったのは、とある企業の戦略でした。
もともと6月は梅雨の為ブライダル業界は閑散期でしたが、
6月はヨーロッパで言うジューンブライドだ、
と関係者が耳にして、これは好機!と広めていったのでしょうね。
ハロウィンや、バレンタインのチョコなどと同様、企業の涙ぐましい努力、素敵です。
日本人の異文化に対する柔軟さや取り入れ方は、器の深さを感じてとっても好きなのですが、
現在ジューンブライドに関しては、残念ながらあまり成功しているとは言えないかなと感じます。
取り入れるなら、もっと気候の違い考えて!
なんならジューンブライド雨の日割引とかして!
(どこかのショッピングモールみたいですが)
と、ついつい口を挟みたくなります( ´θ`)
最近では、晴れの日とはまた違う楽しみも味わえる、雨の日だけの特別演出を行なっている式場や、
チャペルの壁が全面プロジェクトマッピングで、
もう雨とか晴れとか気にせずに好きな映像を流せる所などもあったりしますし、
さらに結婚式の雨は実は縁起が良いものとされているんです!
雨降って地固まる(雨が降ると地盤が丈夫になるように、悪い事があった後は良い事があるという意味)
というお馴染みのことわざや、
ジューンブライド発祥の地ヨーロッパでも、
神様が新郎新婦の一生分の涙を流してくれる
なんて言われています。
ですので、
たとえ雨が降っても、悔し涙を流すのではなく、
神様の贈り物としてポジティブに受け止めてみましょう!
まとめ
ジューンブライドの由来3つの説とは?
- ローマ神話の結婚生活を守護する女神ユーノー(Juno)を祀る6月に結婚すると、そのご加護から幸せになれる。
- 3~5月は農繁期で結婚が許されていなかったため、解禁の6月に結婚ラッシュが起こっていた。
- 6月はヨーロッパでいう春の為、気候が良く結婚にぴったりだった。
・日本でジューンブライドが広がったのは、梅雨時期の売り上げ低迷打開のための、ブライダル業界の戦略だった。
いかがでしたでしょうか。
ジューンブライドは、近年にいきなり出てきたポッと出のイベントごとではなく、
ヨーロッパにおいてはしっかり歴史に根ざした由緒ある言い伝えであるという事がお分りいただけたかと思います。
ジューンブライドはフワフワした言い伝え、などと言っていた過去の私は、深い穴に埋めておきました。
意味を知って挙げるのと知らないで挙げるのでは、気持ちが決定的に変わってきます。
6月に挙式する時は是非とも、
ヨーロッパの方から、日本人が意味も分からずジューンブライドと騒いで喜んでいる、なんて思われないよう、
ちゃんと背景を理解して臨みたいものですね(^∇^)
また、個人的にはジューンブライドにあまりこだわって、式場や日程選びにキリキリするよりも、
ゆる~い気持ちで楽しみながら結婚準備を進める方がおすすめです。
一生に一度のことなので、その全てを楽しんでいきましょう(o^^o)

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