熱はないのに咳が長引く…。そんな経験がありませんか?
もしかしたら、それは喘息(ぜんそく)かもしれません。
実は喘息は子どもだけでなく、大人もかかってしまう病気です。
大人の喘息には子どもの頃にかかった喘息(小児喘息)が治りきらずに再発するタイプと、
大人になって新たに喘息を発症するタイプに分かれます。
実は私も小児喘息にかかっていましたが、つい最近、喘息を再発させてしまいました。
子どもの病気と思われがちな喘息ですが、
成人してから発症することも決して少なくはないのです。
今回は大人の喘息について、その原因と改善法についてまとめました。
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1.大人になってから喘息が発症する主な原因
喘息は、鼻から肺までの空気の通り道でもある気道(気管支など)の炎症が原因で発症します。
気道に炎症があると、普段はなんでもないようなことでも急激に反応し、
喘息の発作を起こしてしまいます。
たとえば、冷たい空気や香水、
中には体質の変化やストレスでも発症してしまう人もいるのです。
喘息の発作の程度は軽い咳から息苦しさ、
呼吸の時に「ゼーゼー、ヒューヒュー」といった音が出る、
重症の場合は気道がふさがり窒息死する場合もあります。
動物の毛や花粉、ハウスダストといったアレルギーから起こるイメージが強いですが、
大人の喘息はそれだけではありません。
ここでアレルギー以外で発作を引き起こす原因を見ていきましょう。
- 風邪やインフルエンザなどの感染症
- 喫煙
- 急に冷たい空気に触れるなどの気温の変化
- 香水や化粧品の成分
- ストレス
- このように、アレルゲン(アレルギーを引き起こすもの)の特定ができないものが多く見られます。
アレルゲンがあっても特定できないのか、それとも特定のアレルゲンがないのか、
明確に判断できないそうです。
また、風邪などの感染症が治っても、長期間、咳が続く場合は要注意です。
それは咳喘息(せきぜんそく)を発症している可能性が高いからです。
「咳」という言葉がつきますが、症状は喘息ととても似ています。
風邪をひいたあとに咳が2~3週間以上続くことがあれば、
この病気の可能性があるので早めの受診を心がけましょう。
さらに、肥満も喘息の発作を起こす原因のひとつです。
肥満は気道を圧迫し、また、脂肪の細胞が炎症物質を作り出し、
気道の炎症につながっていきます。
太り過ぎの方は注意が必要です。
2.発作の抑制&改善法総まとめ
発作の予防のために薬の服用を続けることもありますが、
毎日決められた回数と量を規則正しく服用することは、なかなか大変です。
きちんと服用すれば薬を減らせるかもしれません。
しかし、「今日は調子がいいから!」といった自分の判断で薬を止めることはとても危険です。
実際に、発作が軽症でつい服用を怠りがちな患者さんが急死する例もあるようです。
薬を服用する以外に、普段から気をつけておくことはないのか調べてみました。
①花粉症対策
花粉症の人は、スギやヒノキなどのアレルゲンが発作の原因にもなります。
花粉症の治療も怠りなく行いましょう。
②気温の変化
先にあげたように、暖かいところから急に寒い部屋や外に移動するときは要注意です。
気温の変化に備えた服装も必要です。
また、喘息の発作は明け方に起こる場合が多くあります。
やはり冷たい空気が原因です。
マスクをつけて眠ることも予防のひとつになりますよ。
③風邪などの感染症予防
風邪やインフルエンザは喘息の大敵です。
予防接種を受けることはもちろんのこと、この時期外出する時は、
マスクを着用し、手洗い、うがいで予防しましょう。
また、お子さんをお持ちの方や、子どもと接する機会の多い職場の方は特に注意が必要です。
大人の風邪ウイルスは子どもからうつされることが多いそうです。
この風邪が原因で咳喘息につながるリスクが高まるので、しっかり予防を行いましょう。
私の場合、このことが再発の原因でした。
今では子どもたちと接した時は、すぐにうがい・手洗いをするようにしています。
④部屋の掃除
気道を刺激する、ホコリやカビ、ダニ、ペットの毛にも注意が必要です。
こまめに掃除をしましょう。
また、職場で、ホコリのたまりやすい倉庫などで作業する方は、マスク着用もお忘れなく!
⑤環境の変化にも注意しましょう
新年度から職場の移動など環境が大きく変わる方は、
ストレスや疲労から喘息を起こしやすくなります。
意識して休息をとると良いでしょう。
また、十分に睡眠をとることや規則正しい食生活も予防につながります。
ストレス解消と疲労回復のために早寝早起きを心がけましょう。
このように、さまざまなセルフケアで発作を予防することもできます。
大人の喘息が増えるのは、過度のストレスと疲労がいちばんの原因なのかもしれません。
ストレスを感じて発作が出るなど、どのような状況で発作が出るのか、
普段からよく自分を観察することが大切ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
喘息は「ただの咳」と放っておくと、最悪の場合、死に至る怖い病気です。
苦しいと感じたら、我慢せずにお医者さんに相談しましょう。
状況によっては、迷わず救急車を呼ぶことも大切です。
大人の喘息は完治が難しいため、長く付き合わなくてはなりません。
体のサインを見落とさず、上手にコントロールしていきましょう。
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