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言い伝えやことわざは今でも現役?天気予報でも使う観天望気とは?

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こんにちは、ヘル兄Rです。

いきなりですけど、私の事をちょっと書きますね。

思えば昨年の10月頃だったでしょうか?
ウチの家の周りに黒い小さなカメムシ(のような虫?)が例年になく大量に発生したのです。


その数たるや尋常ではなく、洗濯物を外に干したら100匹くらいへばりついている状況で、夜に窓を開けると、明かりめがけて侵入してくる数もハンパなく、駆逐するのも一苦労。

そんな状況をみて私の父が・・・

「この虫がこんなに湧いてくるから、今年の冬は寒いかもしれん。」

と言ってて、私は「そーなんだ」とその時は頭の隅に置いていましたが・・・

あれから3ヵ月・・・

ホントに今年の冬は寒いです。(>_<)

直接父には伝えてはいませんが、ちょっと父の事を「スゲーなー」と思っております。

今回は、日頃の知恵として役に立つかもしれない、そんな天気のことわざや言い伝えの話をご紹介していきたいと思います。

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1.現在の天気予報はどのように予想しているのでしょうか?

①現代の気象予報の根幹「数値予報」

現代の天気予報は「数値予報」という方法で予測されているのだそうです。
数値予報は。物理学の方程式を駆使し、風や気温などの時間変化をスーパーコンピュータで計算し、今後の将来的な大気の状態を予測する方法なのだそうで、日本では気象庁が1959年に初めて科学計算用の大型コンピュータを導入して、数値予報業務を開始したのだそうです。
その後、数値予報モデルや気象観測用機器の進歩とコンピュータの技術革新により、その予報精度は格段に進化し、現在の気象予測の根幹をなしているのだそうです。

しかし、統計的にみても気象庁発表の天気予報の的中率は80%程度といわれ、現代の数値予報用スーパーコンピュータを駆使しても、この程度が限界なのだそうです。(とはいっても、80%ってのは、凄い数値だと思うのですが。(笑))残る20%を補うため、観天望気を調べて予報に反省させることもあるのだそうです。

②ではその「観天望気」とは?

観天望気とは、 古来より漁師、船員などが体得し培った経験や知識を参考にし、自然現象や生物の行動の様子などから天気の変化を予測することです。
現在では天候変化の元となる条件と結論を述べたことわざや言い伝えも含めて、この意味で使用されるそうです。

この観天望気も最初は言い伝えやことわざとしての物としか捉えられていませんでしたが、近年では気象学的にも理にかなっている事が判明してきており、重要視されることも多くなってきているのだそうです。

そういえば、現代のテレビの天気予報でも気象予報士が観天望気を紹介することがありますが、そういう意味合いがあるのかもわかりませんね。

2.ではどのような観天望気があるのでしょうか?

観天望気といっても、実は挙げるとキリがない感じでして、今回は季節に関するもの、つまり「今年の冬は寒いかなー?」といった感じの、季節に関して予想できるようなものを中心にご紹介していきたいと思います。

※これから紹介するものは、「この事象が起きると必ずこうなる」といったようなものではなく、あくまでその後の天気を占う目安になるものです。
必ずしもこのような結果になる、というものではありませんので、その点はご了承ください。

①春

●雪解けに地肌と雪の密着する年は凶作

雪が多い地域になると、雪解けの時期になると気温も少しずつ暖かくなり、雪も降らなくなるため少しずつ雪が融け始めます。
雪の溶け方は地温の影響から地面に接した雪から融けていき、そのうち雪と地面の間に空間が出来るのだそうで、その空間が殆ど密着している年は凶作になるということわざです。
この理由としては、地面の温度が低く、地熱が十分に蓄えられていない事が原因と考えられ、春~夏にかけての作物も、地面の熱の不足が影響し不作になる可能性がある、ということなのだそうです。

●一、二月降雪なければ晩霜遅し

冬季の1~2月は、年間でも最も寒く、雪が多く降る時期と言われています。
もしもその時期に雪が降らないとなると、1年を通して暖かい年になる可能性があるので、晩霜も遅くなるのでは、と考えられるのだと言われています。

②夏

●雷鳴れば梅雨明ける

Lightning over Oradea Romania 3

これは結構有名ですよね?
梅雨も終わりに近づく頃は、例年の様に激しい雨と大量の降雨に悩まされますよね。
梅雨の後半では、梅雨前線と太平洋高気圧、そして大陸からの冷たい空気が上層に流れ込む関係で、大気の状態が不安定になる事が多く、強い上昇気流が発生するようになり、雷や激しい雨が伴うことになる事が多くなり、激しさに強さや連続性が加わり、各地で災害をもたらす程の現象となるのだそうです。

●ミンミンゼミが早く鳴いた年は霜が早い

ミンミンゼミはアブラゼミやヒグラシ等の他のセミよりも遅くて、7月中旬から8月上旬に鳴き始め、鳴き終わるのは9月上旬から中旬なのだそうです。
ミンミンゼミが早く鳴き始めた年は、夏の進みが速いと考えられ、盛夏が例年より早くやってきているので秋の訪れも早くなると考えられているのだそうです。

③秋

●大根の根が長い年は寒い


大根の白い主に食べる部分は根っこで地中で育っているのはご存知かと思います。

そんな大根は生育と地中温度には敏感で、地温の低い地域で育った大根は細く、地温の高い地域で育った大根は太くなるのだそうです。
そして、地中温度は地下深くほど温度が一定していて、気温が寒い年は熱を求めて地下深くまで大根が伸び、逆に暖かい年は太く短くなる傾向がありまるのだそうです。
 しかし、これは残念ながら予測にはならないんですよね・・・。

●渡り鳥早き年は雪多し

秋から冬に北の国から越境してくる渡り鳥が、例年よりも早く訪れる年は、その渡り鳥がいた地域ではどんどん冬が深まり、寒気が急速に強くなっていることを暗示しているらしいです。

④冬

●カモが早く来ると早雪

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カモは渡り鳥で、夏には北方で産卵・子育てをして、冬になると日本へ渡ってくるのだそうです。
カモは9月下旬頃から日本へ上陸して、徐々に南下していくのだそうですが、その時期が早い年は例年より寒気が下りてくるのが早く、初雪が早く見られる可能性があるのだそうです。

●ガンの行列、南へ行けば寒気強し

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ガンは暖かい地域に住む渡り鳥でして、ガンが南へ向かって渡っているときは、北に強い寒気が迫ってきている可能性があるのだそうです。
そしてまた冬が明ける頃、ガンは北へ向かって渡ってゆく姿を見ることが出来るのだそうです。

3.まとめ

色々と書いてきましたが、今回は前述のとおり、大まかに季節を占うことわざや言い伝えの観天望気の一部をご紹介しました。

天気に関する様々な事象が数値化し計算され、予報に反映される現代でも、このような言い伝えやことわざでその後の天気や長期的な予測を最終的には加味して予測する場合もあるというのは、結構意外でした。

この観天望気は今回調べてみたのですが、かなりの数の言い伝えやことわざがあり、今回ご紹介したのは、ほんの一部にすぎません。
調べていくうちに「先人の皆さんはスゴイなー」と単純に思ったものです。
皆さんもこのような観天望気をちょっと頭の片隅においておけば、何かの際に天気の変動によるトラブル等を回避できるかもしれませんよ。

そして今回の文頭で私の父の話をしましたが、もしかしたら、私の父が知っている言い伝えの様に、その地域特有の天気に関する言い伝えやことわざが、もしかしたら多数存在するのかもしれませんね。

もし興味があったら、調べたり年配の方に聞いてみてはいかがでしょう?

その地域特有の意外な言い伝えとかがあるかもですよ?

ではでは。(‘ω’)ノ

架空の鋼の人型兵器&ヒーロー達&怪獣等を愛する40代独身。
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時々九州地方のマラソン大会に某獣神の姿を借りて出没します。(笑)

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