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見てびっくり食べてびっくり、沖縄のゲテモノ料理3つ。

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見てびっくり食べてびっくり、沖縄のゲテモノ料理3つ。

そもそもゲテモノというのは物品の世界で使われていた言葉で、漢字で書くと「下手物」。

精巧で高級品である「上手物」に対して、素朴なものであったり、少々鑑賞に耐えないもの、という意味で使われていた言葉です。

それが食品の世界で、普通には食べないもの、食べそうにないもの、といった意味で使われるようになりました。

正直なところ、沖縄好きの私としてはゲテモノ料理という言葉はあまり使いたくはありません。

本来は沖縄独自の郷土料理という感じなのでしょうが、ゲテモノという表現を使ったほうがインパクトがあると思うので、今回に限って使ってみようと思います。

 

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独自の発展を遂げてきた沖縄の郷土料理。

いまや本土でもメジャーなものがいっぱい。

昔は本土ではあまり食べたことがなく、現代になって一般的なものとしてお店や家庭に浸透した沖縄料理は数多くあります。

ゴーヤチャンプルー、ラフテー、海ぶどう、ランチョンミートなどがその代表的なものでしょう。

私が子供の頃にはなかった料理や食材です。

沖縄が返還されたことによって、その料理は全国的に広がり、一般的に食されるようになったわけです。

ゴーヤも、海ぶどうも初めて見たときは食べるのが少々躊躇されるルックスですが、食べてみるとこれが美味しい。

そうやって沖縄の郷土料理というが一般的になっていったのだと思います。

でも、沖縄は一般的な料理ではあるものの、本土ではまだ馴染みのないものもあります。

沖縄ならでは、沖縄に行ったら是非挑戦してみたい、そんなゲテモノ料理をご紹介していきましょう。

沖縄料理といったらなんといっても豚ですね。

ラフテー、豚足、ミミガー、豚の料理はあるけれど・・・

沖縄では「鳴き声以外は全部食べる」という豚。

その通り、沖縄では豚はメインの食材です。

泡盛で煮込んだラフテー、テビチと言われる豚足は沖縄おでんには欠かせない素材、ミミガー、チラガーは豚の耳と顔の肉を細く刻んだもの、中身と呼ばれる内臓も汁にしたり炒めたりして食します。

テビチやミミガー、チラガー、中身あたりをゲテモノというのはちょっと違う気もします。

豚と使った料理の中で、ゲテモノという表現が一番似合う料理がチーイリチーではないでしょうか。

チーは血、イリチーは炒め物。

そう、簡単に言ってしまうと豚の血入り野菜炒めです。

そういうと、やっぱゲテモノ! という方もいると思いますが、よく考えてみてください。

ドイツの伝統的なソーセージ、ブルースヴルストをご存知ですか?

有名な血の腸詰です。

豚の血をジャガイモやセロリ、玉ねぎと一緒に豚の腸に詰めたグルメたちに人気のソーセージです。

それと同じです。

野菜炒めに肉ではなく血を入れて炒める。

腸にひき肉ではなく血を入れて固める。

ほら一緒。

チーイリチーは沖縄では一般的な料理で、味的にはレバーの入った野菜炒めっぽい味がします。

最近では沖縄でもあまり見られなくなったようですが、もし見つけたらチャレンジしてみてください。

 

見た目のインパクトはかなりのもの。

向こうもこっちを見ています。

沖縄では近海マグロがよく水揚げされます。

なので、マグロは本土同様よく食べられている食材ですが、刺身やステーキなどメジャーなメニューの他に、当たり前のように食べられているのが目玉の煮付けです。

本土だとマグロのかぶと焼きで目玉を食べることはありますが、沖縄の場合は目玉だけ。

スーパーなどの鮮魚売り場では目玉だけがパックに入れられずらりと並べらています。

その光景たるやまさにホラーの世界(失礼)、といった感じです。

そんな目玉は甘辛く煮込まれ、どーんとそのまま供されます。

かなりインパクトのあるルックスです。

いざ食べようと思うと、向こうでもこっちを見ている、といった感じになってしまいそうですね。

おそらく沖縄の料理の中でもトップクラスに入るインパクトではないでしょうか?

ただ、味はといえば絶品そのもの。

コラーゲンたっぷりで、とろりとした温泉卵のような食感です。

食べてみたいですね。

 

やはりゲテモノといった蛇にトドメです。

本土では蛇、沖縄では海蛇。

さすがの私も蛇を食べる、というのは少々腰がひけてしまいます。

本土でもゲテモノ専門店に行くと蛇料理は必ず置いてあるし、ひと昔前はマムシ専門店などというのもありました。

沖縄で蛇といえばハブ。

ハブが取れる地域では唐揚げや焼き物にして食べられているようですが、お店でハブ料理を出すというのはあまり一般的にはないようです。

沖縄のお店で供される蛇といったらイラブーと呼ばれる海蛇になります。

こちらのエラブウミヘビ、海の中にいるものの、ルックスは全く蛇そのものなんです。

イラブー料理にはその海蛇を干したものを使います。

イラブー汁という汁物が有名ですが、そこには干されて真っ黒になった海蛇がウロコを隠すこともなく、まごう方なく蛇ですという姿で鎮座しています。

さすがに少々躊躇しますが、これが見かけとは全く違う上品な味。

上質なカツオ出汁の味がして、身も柔らかい身欠きニシンのようにホロリとくずれます。

これも臆することなく味わってほしい一品です。

 

やはりゲテモノではなく郷土食。

昔から食べられてきたものは美味しいし栄養満点。

ゲテモノという言葉でくくってしまいましたが、この3つとも見た目や材料にインパクトがあるだけで、沖縄では昔から食べられてきた郷土食です。

それも、豚にはビタミンB1が豊富に含まれていますし、マグロの目玉にはコラーゲンやDHAが、海蛇に滋養強壮と婦人科系の病気に効果があるとされています。

まさに医食同源。

見た目や食材だけでゲテモノと敬遠することなく、美味しくて体にいい沖縄ならではの郷土料理を食べてみてほしいと思います。

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