小学生を持つお子さんがいるご家庭で、旦那さんの会社の人事異動や、
理想にぴったりな家を見つけたなど、その時々でお引越しする場面に
直面することもあると思います。
では、お引っ越しをするタイミングはいつがベストなのだろう?と
ふと疑問に思うこともありますよね。
スポンサーリンク
目次
お引越しのタイミング
お子さんを第一で考えたいところですが、旦那さんの会社からの
要請で引っ越しせねばならない状況の時もあります。
家族みんなが納得できるお引越しになるよう、そのタイミングについて
さまざまな視点からお伝えしています。
入学式・始業式に合わせてのお引越し
一番最適なお引越し時期は、やはり「入学式・始業式」に合わせてが
良いでしょう。
お引越しするにも、気候が良い春がベストですし、大きな人事異動も
春が一番多いからです。
そして、お子さんがピカピカの一年生で入学式を迎える年齢でしたら、
幼稚園や保育園などさまざまな園から来るお子さんが多いので、
安心感も大きいのではないでしょうか。
また、お母さんにとっても仕事の都合や人間関係においての整理も
春が一番ベストで、家族みんなが大きな区切りとして、また前に進む
ことができるでしょう。
小学何年生で引っ越しするのがベストなの?
小学生というと、1年生から6年生までの6年間。短いようで長いです。
身長においても6年間で約30cm以上は伸びますし、心身ともに成長します。
では、何年生の時に引っ越しをするのがベストなのでしょう?
それは圧倒的に「低学年」の時です。低学年の頃はまだ自我や成長においても
未熟で幼いです。それでも、その幼さゆえの良い所が「純粋な心」です。
お引越しにおいても意外とすんなり順応してくれるでしょう。
~2年生の終業式後にお引越ししたエピソード①~
私は小学2年生の終業式後に、隣町へ引っ越ししました。
引っ越した経緯は、新築の家の内覧会に行った際に、一目でそのお家が気に入った
からですが、当時の引っ越し先はニュータウンとして発展を遂げた街で、
近隣には学校や図書館、総合スーパーや病院など、住むには理想の環境であったので、
それが購入の決め手となったようです。
そんな理由はさておき、子供だった私は「自分の部屋があって、大きな三階建ての家に
住めるんだ!」という、単純な理由で夢膨らませていたので、引っ越しすることによる
寂しさや友との別れについて、まだぴーんとこなかったのです。
引っ越し前に住んでいた家は分譲の集合住宅で、周りには私よりも1つ2つ年上の
お友達が多かったのですが、2つ上以上のお姉ちゃんたちは特に別れというものを
実感していたのか、寂しそうにしてくれていたのは今でも覚えています。
お手紙を書いてくれた子もいました。
引っ越しのトラックが来ていざ別れる時も、みんな手を振って挨拶してくれましたが、
当の本人は悲しみという感情が全くなく、ずっと笑顔で手を振り返していたので、
両親にとっては内心、ホッとしたことでしょう。
~3年生の始業式でのエピソード②~
無事お引越しを済ませ、新居での楽しい春休み。
それまで能天気だった私にも、新学期が近づくにつれて、さすがに少しずつ
新しい学校のことが気になりだしました。
そして、いよいよ新3年生としての始業式。初めて学校へ登校する日です。
母が心配して一緒に着いてきてくれました。クラス替えの用紙が掲示してある
場所では子供たちでごった返していて、一人で確認しに行くにも不安だったので、
母が一緒に居てくれたのは心強かったです。
そしてクラスがようやく分かり、校庭でクラス順に並んでいた時に、母が
同じクラスメートである見知らぬ子に声をかけて「よろしくね。仲良くして
あげてね」と、挨拶までしてくれました。母に声をかけられた女の子は
とてもおとなしい子で、表情もあまりなかったので、初めの挨拶だけで、
結局3年生の1年間、お互い全く話をしませんでしたが(母には内緒!)、
私が住んでいた地域のニュータウンは、同じ頃の入居で同い年が多く
いたことから、あっという間にお友達が作れたので、結果心配無用でした。
このことから、低学年の方が新しい環境にも順応しやすいのが、経験上から
ありましたので、ご参考にして下さい。
春の新学期以外のお引越しになった場合
お引越しが春の新学期以外になった場合の次なるタイミングは、夏休み明けの
新学期か冬休み明けの新学期がベストでしょう。夏休みや冬休みなどの休暇を
利用してお引越しと片付けができますし、新学期準備も済ませられます。
また、春の新学期と違うのは「転校生」という印象がより濃く映ります。
映画やドラマでも見られるような、先生が転校生として紹介し、自らも自己紹介
をするあの場面が訪れますので、恥ずかしがり屋や、高学年のお子さんは少し
気が重い瞬間かもしれませんので、親御さんが気にかけてあげて下さい。
ナイーブなお子さんの心のケア
転校することにナイーブになっているお子さんがいたら、そっとその悩みに
耳を傾けてあげて下さい。
特に、生まれ育った今のこの環境が、お子さんにとって楽しいという気持ちが
とても強いのに、どこか地方へ引っ越しをすることになったなど、現実重視で
先を見通すことが難しいこの年頃は、引っ越しは心に負担がかかる大きな
出来事として捉えられてしまうことも多いようです。それは高学年になるに
つれて複雑化していきますので、注意深くみて話し合いましょう。
成長の節目に懐かしい地を訪れてみる
お子さんの中には、成長してからふと{前に住んでいた家(場所)に行ってみたい}
と呟く子もいると思います。そんな時は成長の節目に一度訪れてみるのも良いでしょう。
お子さんは、たとえ低学年で引っ越してしまったとしても、その記憶の片隅にも、
生まれ育った場所を成長と共に、懐かしく思い返すことがあります。
私自身にも、エピソードでお話した2年生まで住んでいた家や、片道30分かけて
毎日歩いた通学路、その途中で親切に話しかけてくれたおじさん・おばさんなど、
成長と共にこの記憶をまた確かめてみたくなる時がやってきました。
たとえ遠距離だとしても、一度旅行がてら懐かしい地を訪れる機会を
持ちましょう。これは親子にとってメリットがあり、また今の生活においての
メリハリにもなるでしょう。
お友達関係の悩み
低学年でのお引越しで、別れたお友達と手紙交換がずっと続くケースはなかなか
ありませんが、高学年になると心の成長と共にお友達同士の絆も深くなり、
引っ越しによる別れを、より悲しんでしまうケースがあります。
どの道「会うは別れの始め」ではありますが、お子さんが深く悲しんでいる時は、
新居地での生活が慣れるまでは、そっと寄り添ってあげて下さい。
また、転校先でのお友達の悩みも意外と多いものです。高学年になるとグループが
既にできていて、そのグループの中に新参者はなかなか入っていけないものです。
それは大人の世界でもよく見られる光景です。お子さんが悩んでいた時は、
お友達探しは焦らないで、自分と波長の合うお友達をゆっくり見つけるように、
アドバイスしてあげると良いでしょう。
お引越し先での注意点
小学生のお子さんは、親御さんや周りの大人たちに見守られながら成長をして
いきます。新居から学校までの通学路においても、最初の頃は土地勘がなく、
戸惑うこともあるでしょう。正しい通学路と危険個所をしっかり教え、
放課後も安全に遊べる環境を整えてあげることが大事です。
また、学校付近には「こども110番」を掲げた家がいくつか存在しますので、
しっかりチェックしておくと良いでしょう。
新居地でも家族みんなが楽しく、前向きに生活できるよう応援しています。
小学生のお引越しタイミングのまとめ
①お引越しのタイミングは春の新学期で低学年がベスト
②高学年になるにつれ、順応できない子もいるので注意
③ナイーブなお子さんには、親御さんも寄り添う姿勢で
④新居地での通学路をしっかり把握し、安全な環境作りを

コメント
コメントはありません。