皆さんこんにちは。
ブラジル在住の主婦です。
今回はブラジルで駐在生活を送る駐在員の方々や、国際結婚の家庭などの子供達が通う日本人学校についてご紹介していきたいと思います。
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サンパウロ日本人学校のはじまり
1908年に初めての移民船笠戸丸がサントス港に入港してから8年後の、 1915年に当時日本移民が多く住んでいたコンデ街にブラジル全土で初めての日本人学校が設立されました。
その後日本移民がどんどん増えていったことを背景にして、 1932年にはブラジル全土に日本人学校が設置されて行きました。
これらの日本人学校の多くは日本の学校教育法に基づいたものではなく、今で言うところの無認可校です。
1938年にジェトゥリオ・ドルネレス・ヴァルガス大統領によって、 すべての日本人学校が廃校となりました。
さらに1939年に第二次世界対戦の影響により、ブラジルから日本へ対しての宣戦布告が行われ、日本人学校の再開の目処が立たないまま戦後まで続くことになります。
サンパウロの日本人学校の再開
1952年に日本とブラジルの国交が正常化されて、1960年代には日本の高度経済成長に伴い、 多くの日本の企業がブラジルへ進出し、 現地での駐在員が増加したことにより、 1967年に現在の東洋人街であるリベルダージ地区に、 新たな日本人学校が設置されました。
なおこの頃には現地の日系ブラジル人の家庭では、子供や孫をブラジルの現地校に通わせる家庭が多くなり、この日本人学校に通うのは日本企業の駐在員や外交官の子供達や、日本語覚えたいと考えている人だけが通う学校となりました。
サンパウロの日本人学校紹介
ではここで今現在のサンパウロの日本人学校の紹介をします。
- 学校名 サンパウロ日本人学校
Sociedade Japonesa de Educação e Cultura- 設立者・運営主体
サンパウロ日本人学校学校教育会- 学校の社会的地位
ブラジル政府公認社団団体- 設立年月日
昭和42(1967)年8月14日
● 尚、日本とブラジルは-12時間の時差があります。ちょうど昼夜を逆転させて、日付けを半日戻して頂くと考えやすいかと思います。
● また、本校のあるサンパウロ州では、夏期(一般的には10月上旬から2月上旬)にサマータイムが実施されています。この時期は1時間進めて、日本との時差が-11時間になります。実施時期については毎年変更されますので、各自ご確認ください。
サンパウロ以外の日本人学校
日本の文部科学省に認定されている日本人学校は、現在ブラジル国内ではサンパウロ日本人学校、 リオデジャネイロ日本人学校、 マナウス日本人学校の3校です。
この三つの学校は日本の小学校及び中学校と同等の教育を目的とした 在外教育施設です。
リオ日本人学校
リオデジャネイロの日本人学校は小学校と中学校があり、 現在の児童数は小学校と中学校を合わせて13名です。
この学校は1960年代に、 石川島播磨重工がイシブラス造船所に派遣された社員の家族のために設置されました。 児童数53人から始まって、1980年代には生徒数を400人にものぼりました。
1994年に上記のイシブラス造船所が閉鎖されて、同校の児童数は減少していきました。
マナウス日本人学校
マナウス日本人学校は、 全日コース小中学部、 文化コース小中学部があります。
全日コース小中学部では児童数13人、 文化コースは児童数13人です。
文化コースは午前中のみで国籍に関係なく日本語や文化を学びたい人を対象にしています。
ここ数年全日コースへ通う生徒は激減し、文化コースは児童数が増える傾向にあるようです。
まとめ
ここまでブラジル全体の日本人学校についてご紹介してきました。
日本企業の駐在員として派遣されてきた方々や国際結婚の方々にとって、子供達の通う学校というのは大事なことだと思います。この記事が少しでもそんな皆様のお役に立てれば幸いです。

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