近年、高層マンションが次々と建設し、街の雰囲気もここ十数年でがらりと変わった
地域もあると思います。
私の住む街も、再開発で発展を遂げ、目を見張る早さでマンション群が建ち並びました。
この再開発によって建てられた新築マンションが、今の住居です。
駅近で交通の便が発達しているのが気に入り、駅からマンションまで徒歩10分足らずで
帰れる距離にもかかわらず、駅周辺の喧騒がすっかりと消え、静寂に包まれたこの
一帯が大好きです。
世帯数は100以下のこじんまりとしたマンションですが、年月を重ねていくにつれ老朽化
が進んでいき、外装・内装において気になる点が出てきて、メンテナンスを意識するように
なりました。
竣工して入居が始まってから丸12年が過ぎた今年の秋から、約半年にかけての
大規模修繕工事が行われ、今その真っ只中です。
12年住んでみると、住み良い中にも様々なトラブルに遭ったり、遭遇した例を
耳にしたりします。
意外と知らなかったことも、住んでみて分かったことも色々。
もしトラブルに陥った時どうする?そんな回避術をご紹介します!
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目次
騒音その他のクレーム全般は、直接言わず管理人さんへ
マンションはご存知のとおり集合住宅です。
住居人の年齢層もさまざまで、ペットを飼っていたり、楽器演奏が趣味な人、
小さなお子さんがいる家庭など、言わば入居した時点から上下左右の住人の
良し悪しでその後の生活が快適か不快かが決まると言っても過言ではありません。
分譲マンションを購入した場合、住環境が気に入って腰を据える世帯が殆どだと
思われますので、住民同士とも円滑な関係を築いていきたいと考えますが、
中にはちょっとした物音に敏感になるクレーマーや、逆に騒音を騒音と思わずに
平気で生活音以上の音を出している人もいます。
そういった不満が積りに積もって我慢できなくなってしまっても、
直接クレームを言うのは後々互いにしこりが残ってしまうので、住居全般で
困ったことがあったら、まずは管理人さんに状況を伝えるのが相応しいです。
管理人さんが状況を把握した段階で対処をしてくれます。また、困りごとの
状況によっては、管理会社から総会の議題へと発展することもあります。
マンションでの役員決めは必ず引き受けよう
分譲マンション等では、マンション内での問題解決や住民同士が円滑に
生活できるよう、総会を定期的に開きます。これは住民同士と管理会社との
コミュニケーションが取れる場でもあるので、なるべく出席します。
総会では、円滑に取りまとめる為に理事・副理事・書記・会計…といった
役員選出も行うところが殆どです。平均として1~2年任期で行いますが、
その際、持ち回りで住民が皆、平等に回っていくように選出決めしますので、
各自回ってくる年を確認し、任期がきたら最後まで務めることが大事です。
万が一、回ってくる年にどうしても任務を遂行できない理由があれば、
できる年に努めるよう、調整する姿勢が大事です。
私の住むマンションの住人さんで実際にあった話ですが、この持ち回りである
役員選出を辞退された世帯がありました。いかなる上でも平等に皆、役員を
遂行するというルールがあるにもかかわらず、頑なに辞退をされ、調整の
話も出なかった為、後日総会の議事録にその事実がしっかりと記入されて
しまいました。異例な話なので、噂は噂を呼んでしまい、色んな憶測
が飛び交いました。
私や周りの意見では、そこまで頑なに拒んでしまうと、皆がやってきた事が
できない人間(常識が通じない人間)=変わり者世帯と受け止められて
しまうのも致し方ないことで、当人にとってもこのマンションで快適に
暮らしていけるのか、他人事ながらも心配になりました。
やはり集合住宅に住む以上、周囲との調和を保ってやっていきたいものです。
住人同士でトラブルを起こしてしまうと、双方がしこりを残したまま、
持ち回りで行う役員の任期の時期が一緒となり、気まずい気持ちで顔を
合わせる…なんて笑い話にもならない現実があったりするのですから。
大規模修繕工事は意外にも大がかり!注意すべし
マンションの大規模修繕工事は約10年~15年以内で行う所が多いです。
時期は秋から冬にかけて。作業員の方々が雨の日も風の日も、そして寒い日も
懸命に作業をして下さっています。
入居当時からの説明で、修繕工事がある話は聞いてましたが、細々な部分までの
説明がないことも多く、いざ修繕工事が始まった段階であたふたする世帯が多く
ありました。これからその事例をいくつかご紹介します。
①足場が設置されたら、部屋の施錠をしっかり!カーテンは閉めて!
修繕工事は主にマンションの外観・内観、そして各住居内のバルコニーや玄関ポーチの
高圧洗浄での清掃と、剥げかけた塗装のペンキ塗り、壁の修繕が主になります。
作業員は足場を組んで外から各住居のバルコニー部分に進入し、作業ができるように
します。こういった足場作業中のマンションに夜間、物取りが侵入する事件が度々
報告されているようなので、日中作業員が作業中の時もそうですが、いつでも施錠は
しっかりかけ、カーテンも閉め切って、防犯には十分に気を付けましょう。
また、マンションの2階に住んでいる方は、下の階が駐車場で足場が組めない場合は、
直にコンクリートにドリルで穴をあけて足場の設置を2階から上へ繋げる作業が
要しますので、ドリルの振動がかなりうるさいです。
マンション全体が修繕によってクリーンになるのは嬉しいですが、メンテンナンス年は
カーテンを閉め切った暗い部屋と、作業員がバルコニーを行き来すること、騒音がしばし
すること、ペンキの塗料が少々匂うなどの我慢が必要です。
②バルコニーにあるものは全て一時撤去する
修繕工事では、バルコニーにある物を全て撤去しなければなりません。
その説明が入居当時にするかしないかで、かなり苦労をした世帯があったのは
事実です。我が家は角部屋でリビング側のバルコニーの他に、キッチン側や
寝室側にもバルコニーが付いています。たくさんの花を咲かせ、ウッドテーブル
に椅子、寝室側には物置を設置…と大がかりに物を置いていました。
それが思わぬ大変な事態に。これらを指定の期間までに全て撤去し、ベランダを
空の状態にしなければならないのですから、それはそれは大変でした。
では、これらをどう撤去したのか。
住人が実際やられた一例です。我が家は①の方法で一時撤去をしました。
①実家に頼み込んで、庭に一時保管させてもらう(移動はレンタカーを使用)。
②レンタルスペースで一時保管(レンタル料自己負担)。
③管理会社を通して業者が一時保管(有料)
④部屋の一室を一時物置として保管。
観葉植物に関しては、マンションの共用部分であるテラスにスペースを
いただき、住人はそこで水やりをします。
また、我が家は小ぶりなマンションだったので、このような事態になりましたが、
何棟も建ち並ぶのような大型マンションの場合は、敷地内に世帯ずつ区画されて
物を一時放置できるような取り組みをしている所もあるようです。
③網戸の撤去・ウッドパネルの撤去も要する
網戸についても全て取り外さなくてはなりません。
事前に網戸を洗って干したものを室内で保管するので、労力もさることながら、
何よりも場所を取ります。
住人の中では、バルコニーの床にウッドパネルを敷き詰めておしゃれにされて
いましたが、こちらも全て取り外さないといけなく、その作業がとても大変
だったと聞きました。
我がマンションの世帯年齢層は30代~50代。今は良いですが、先々の事を
考えると、今後は物を増やさず、高齢になると作業も困難になるという事を
念頭に置いていかないといけないのかもしれません。
悪い事ばかりではない!?修繕を機に断捨離でスッキリ!
修繕工事においての注意点を書いてきましたが、悪いことばかりではなく、
大規模修繕を機に今まで手つかずだった部分の断捨離ができて一石二鳥です。
我が家では、物置にずっと仕舞っていた子供が赤ちゃんの頃に使っていた
ベビーカーやチャイルドシート、幼児期に使っていた自転車を処分できました。
物置はいつの間にか使える物より使わなくなった物をとりあえず保管する置き場
になっていたことに反省…。大物家財は粗大ごみに出したら有料。
リサイクルショップに出したらいくらかの値段が付き、商品としてまた使って
もらえるのは嬉しいです。
大規模修繕工事は、12年というサイクルで今後もやってきますが、生活の見直し
ができて、マンションの煤払いもでき、今後もより良い快適な暮らしになるよう、
前向きに考えていきたいです。
住まいのトラブル・修繕工事についてのまとめ
①住人同士、円滑な関係ができるよう、困りごとは管理人さんへ
②総会には顔をだし、役員になったら最後まで任務を果たす
③大規模修繕工事に向けて、物は増やさず計画的に
④修繕の年は生活の見直しの年。断捨離でスッキリに

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